西島秀俊の冷静な佇まいが不穏さを際立たせる!「MOZU」「ドライブ・マイ・カー」にもつながる"抑えた演技"で魅せる「怪奇大作戦 セカンドファイル」
俳優

また、本作は全3話というコンパクトな作品でありながら、各話ごとに怪事件の見せ方が変わるところも面白い。清水崇、北浦嗣巳、中田秀夫という監督陣が参加していることもあり、ホラー、特撮、サスペンスの要素がそれぞれ違う形で立ち上がってくる。突然現れる異常現象を見せる怖さだけではなく、なぜそんなことが起きたのかをSRIが一つずつ調べていく過程にも見応えがある。目に見える怪しさを追っているうちに、科学の使われ方や、人間の思い込み、欲望のようなものが少しずつ見えてくるのだ。
その中で見どころになるのが、牧たちSRIが怪事件の正体に近づいていく過程だ。最初は常識では説明できない出来事に見えても、現場を調べ、関係者の話を聞き、手がかりをつなげていくうちに、事件の形が少しずつ見えてくる。牧はその過程で大きく感情を乱すことなく、違和感を見逃さずに追っていく。西島の落ち着いた佇まいがあるからこそ、怪奇と科学が交差する本作の世界に、リアリティが生まれている。
「怪奇大作戦 セカンドファイル」は、特撮やSFサスペンスとしての面白さに加え、西島秀俊という俳優の魅力を改めて確認できる作品でもある。現在の西島を知る視聴者にとっては、「MOZU」や「ドライブ・マイ・カー」などで見せてきた、感情を言葉で説明しすぎない演技にもつながるものを感じられるはずだ。怪事件の謎を追う面白さとともに、西島が牧史郎という役を通して、このSFサスペンスにどんな緊張感を与えているのかにも注目してみてはいかがだろうか。
文=川崎龍也


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