鈴木亮平は刺激的だ。彼の出演作を見ていると、未知の感情と高揚感に包まれて、あっという間に物語に没入してしまう。一度惹き込まれればもう止まらない。ラスト1秒までその生き様を見届けたくなるのだ。
そんな鈴木が、主演ドラマ「リブート」で挑戦したのは、善悪を行き来する一人二役である。鈴木は、ハヤセ洋菓子店を営む穏やかでお人好しなパティシエ・早瀬陸と、裏社会組織とも繋がっている悪徳刑事・儀堂歩を演じる。
妻の夏海(山口紗弥加)が失踪した2年半後、早瀬は、突然妻殺しの容疑をかけられる。彼は妻を殺害した犯人を見つけるため、身の潔白を証明するため、愛する家族を捨て、儀堂の顔に変わる"リブート(再起動)"を決意する。
もちろん、ドラマや映画において一人二役という設定自体は珍しくない。ただ、鈴木亮平が演じるとなれば話は別だ。本作では、技巧のみならず、それぞれのキャラクターに、まったく異なる人間の「魂」までも宿らせた。光と闇の境界線を行き来する彼の芝居を目撃したとき、私たちはまたも「鈴木亮平という深海」にもぐってしまうのだ。











