いつも元気な凛々子だが、仕事上の壁にぶつかって落ち込んだり、交際4年になる恋人・中牟田優希(大野拓朗)との関係がどうなるのか気をもんだりなど、人間味にあふれている。よく笑い、よく泣き、よく怒る......そしてよく食べて、よく飲んで、よく働く。何度転んでも前を向いて、すり傷を負った分だけ強くなっていく。そんなキャラクターだ。
その不完全で、愛おしい凛々子を吉高由里子が演じるからこそ、この物語はこれほどまでに愛らしく、魅力的なドラマとして成り立つのではないだろうか。あらすじや凛々子の人物像を知るだけでも、まさに吉高にぴったりの役どころだと誰もが感じることだろう。
もちろん吉高は、これまでにも映画「蛇にピアス」をはじめ、「東京DOGS」「美丘-君がいた日々-」「ガリレオ」「東京タラレバ娘」「光る君へ」「最愛」「星降る夜に」など、さまざまな役で時代を彩ってきたが、やはりこうした「見る人に元気を与える」キャラクターを演じると、その輝きは一層際立つ。
シリアスなサスペンスから切ないラブストーリーまで、幅広いジャンルで視聴者の心を揺さぶり続けてきた彼女が、ふと見せる飾らない笑顔や、どんな困難にも負けないまっすぐな瞳は、視聴者の明日への活力となる。そして、彼女が物語の中で突っ走る姿を見るたび、少しだけ前を向く勇気をもらえるのだ。
吉高由里子が凛々子を演じるから見たくなる。安田顕をはじめとする豪華キャストが躍動しているから見たくなる。元気をもらえるから見たくなる。物語の展開が気になるから見たくなる......。「正義のセ」はそんな"見たくなる"が詰まったドラマなのだ。
文=浜瀬将樹











