Ⓒ「警視庁考察一課」製作委員会
一方、インターネットを駆使した情報収集を得意とするのが、西村扮する西村まさ雄だ。元サイバー捜査班という経歴を持ち、猟奇的な事件ほど熱が入るという、少し風変わりな一面もある。「古畑任三郎」で西村が演じた今泉慎太郎は、古畑に振り回されながらも、どこか憎めない言動で作品にユーモアを添えていた。西村の持ち味である絶妙な間の取り方や、真剣な表情から思いがけず笑いを生む芝居は、本作の会話劇とも相性がいい。他の考察官たちとの掛け合いでも持ち前のユーモアを発揮し、会話劇に軽快なテンポを生み出している。
高島もこれまでのイメージとはひと味違うキャラクターに挑戦している。演じる高島誠子は、暴力団犯罪を担当する部署と鑑識の両方を経験した刑事で、死体とサブカルチャーをこよなく愛するという個性的な人物だ。高島は「極道の妻たち」シリーズで見せた凛とした強さから、「弁護士 一之瀬凛子」での頼れる女性像まで、芯のある役柄を数多く演じてきた。その一方で、コミカルな芝居や親しみやすい表情も魅力の一つ。本作では、元マル暴という頼もしい経歴と、少し変わった好みを持つ誠子のギャップがいい。どこか落ち着いた雰囲気を保ちながらも、独自の視点を次々と口にしており、高島の新たな魅力を感じられる役柄となっている。
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さらに、名取裕子や内藤剛志といったサスペンスドラマの常連俳優も参加。名取演じる名取悠は鋭い勘を持ち、内藤演じる内藤昌志は京都に強いこだわりを見せるなど、キャラクターの設定にも遊び心が詰まっている。そこに新米考察官の藤井龍(藤井流星)が加わり、ベテランたちの自由な推理に新鮮な反応を返していく。豪華な顔ぶれが一堂に会するだけでなく、それぞれの考察が食い違ったり、何げない会話から新たな手掛かりが浮かんだりすることで、物語は思わぬ方向へ進んでいく。
本作の大きな魅力は、サスペンスドラマの定番を知り尽くした俳優たちが、そのイメージを自ら楽しんでいることだ。崖や温泉地、癖のある刑事といったおなじみの要素を笑いに変えながら、事件を推理する面白さもしっかりと描いている。11月にはファミリー劇場で全12話を一挙放送。4人の名優が繰り広げる、普段の刑事ドラマとはひと味違う掛け合いにぜひ注目してもらいたい。
文=川崎龍也









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