佐藤流司仲万美に演出・脚本家も大絶賛!新たな『ロミオとジュリエット』

佐藤流司
佐藤流司

2.5次元舞台を中心に活躍する佐藤流司と、世界的ダンサーの仲万美が共演したことで話題の「Rock Opera『R&J』」。7月7日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演された千秋楽公演が、メインキャスト3人のインタビューを収録したスペシャルバージョンとして、7月27日(土)にTBSチャンネル2でTV初放送される。それに先がけて、6月13日(木)に東京・日本青年館ホールで行われた公開ゲネプロの模様をリポートする。

写真左から仲万美、佐藤流司

本作は、言わずと知れたシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』が原作。しかし物語の舞台が近未来に設定されるなど、まったく新しい『ロミオとジュリエット』となっているのが特徴だ。

ゲネプロ前の会見では、ロミオを演じる佐藤が「今まで舞台ではやったことがないような歌い方をしていたり、ちょっとびっくりするような歌もあります」と期待感をあおりつつ「ぶっちゃけロミジュリは予習してこなくて大丈夫です」と笑いを誘った。また、今回が初舞台となるジュリエット役の仲は「舞台上で演じたり歌ったりするのは初めてなので不安になるかと思ったんですが、ものすごく興奮しています」と前のめりに語り、ロレンス神父を演じる陣内孝則は「若い女性ファンが多く観劇されると思うので、そのハートをガチっとキャッチしたいと思います!」と意気込んだ。

脚本・演出の鈴木勝秀は「佐藤流司のような強いハートを持っている人に出会えてよかったし、(仲)万美ちゃんはそのハートに共鳴することができる。そんな2人がロミオとジュリエットとして立っているだけで、劇場全体が震えるよう」と主演の2人を大絶賛。

「Rock Opera『R&J』」より

舞台となるのは、AIが人間にかわって単純労働をするようになった時代。若者たちはグルッパ(不良)と、ビアンカズーリ(警察)に分かれ対立していた。グルッパを率いているのは「クズたちの王」と称されるロミオ。平和な管理社会に飽き飽きしていた彼はある夜、ロレンス神父からもらった招待状を手に、天敵ビアンカズーリのトップ・警察署長のキャピュレットが主催する仮面武道会に潜り込む。そこでダンスパフォーマンスを披露したキャピュレットの娘・ジュリエットに、まさかの一目惚れをしてしまう。2人はすぐに心を通わせて結婚の約束をするのだが、周りがそれを許してくれるはずもなく――。

全編を通して、タイトルにふさわしいロックテイストな楽曲で彩られており、ライブのようにマイクを手に熱唱するシーンが印象的だ。自身が結成したバンドプロジェクト『The Brow Beat』でアーティスト活動も行っている佐藤はまさに本領発揮といったところで、パワフルな歌声やシャウトを聞かせてくれる。会見で佐藤が語った、ここでしか聞けないような歌い方にも注目だ。

「Rock Opera『R&J』」より

一方の仲は初舞台とは思えない堂々とした立ち振る舞いで、わがまま放題だが憎めないジュリエットを熱演。初登場のダンスシーンはまさに圧巻の一言。そして陣内は、エキセントリックで何を考えているかわからないロレンス神父を、遊び心たっぷりに演じている。

物語の大枠は原作を踏襲しているものの、くすっと笑えるポイントやポップな楽曲も盛り込まれているので、悲劇だからと構える必要はない。予備知識不要で、肩ひじ張らずに楽しめる新たな『ロミオとジュリエット』を、ぜひお見逃しなく。

文=中島文華

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放送情報

佐藤流司、仲 万美主演 Rock Opera『R&J』~独占インタビュー付き特別版~
放送日時:2019年7月27日(土)20:00~
チャンネル:TBSチャンネル2 名作ドラマ・スポーツ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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