三吉彩花坂東龍汰が熱演!『呪怨』の清水崇監督が描く大ヒットホラー

日本のみならず世界からも高く評価されるジャンルに成長したジャパニーズホラー。そんな日本の恐怖映画史の系譜に名を連ねる作品の1つが2020年2月に公開された映画『犬鳴村』だ。この作品が6月東映チャンネルで放送される。

メガホンを取ったのは、ハリウッドのリメイク版も大ヒットした『呪怨』シリーズをはじめ、多くのホラー映画を手掛けてきたジャパニーズホラーの第一人者である清水崇監督。

これだけでも期待値は十分に跳ね上がるが、物語の舞台は九州に実在する最恐の心霊スポットとして名高い旧犬鳴トンネルの先にあると言われる犬鳴村だ。

実際に指摘される場所を日本地図で確認してみると、現在は犬鳴ダムが建設されており、その存在は痕跡も記されていない。ところが、インターネット上の書き込みサイトやSNSには、村周辺を訪れた際の恐怖体験が飛び交っている。つまり、まことしやかに囁かれる実在するのかわからない都市伝説に清水監督のホラーエッセンスを盛り込んで完成したのが本作というわけだ。

現在と過去が行き来するような清水監督ならではの展開はもちろんだが、本作にはミステリーや家族要素も取り入れるなど、新たなジャパニーズホラーの形を示しているといえるだろう。

「犬鳴村」に出演した三吉彩花

(C)2020「犬鳴村」製作委員会

本作の中心人物は、臨床心理士の森田奏。兄の森田悠真が家族の禁を破ったことをきっかけに、身の周りで立て続けに奇妙な出来事が発生する。その共通点が犬鳴トンネルだと気づいた彼女は、全ての謎を解明するべく犬鳴トンネルに向かうが、そこには思いもよらない恐怖体験が待ち構えているというストーリーだ。

ヒロインの森田奏を演じるのは、モデルとしても活躍する三吉彩花。2019年に台湾の国民的歌手であるジェイ・チョウのMVにヒロイン役で出演したことで、アジアでも人気が爆発している。アジアンビューティーを絵に描いた彼女の顔が恐怖に歪むシーンは必見だ。

もう1人の注目が、森田悠真役の坂東龍汰。「今ここにある危機とぼくの好感度について」や、7月に公開予定の映画『ハニーレモンソーダ』への出演など、活躍の場を広げている。作中では、恋人の死の真相を明らかにしようと再び犬鳴村を訪れたり、自らを犠牲にして奏たちを逃がすなど男気あふれるシーンを熱演した。

また、面白いのが作中の恐怖を回避させる工夫がなされたホラー映画ではあるまじき『犬鳴村 恐怖回避ばーじょん』の存在だ。こちらは可愛い犬が出てきたり、吹き出しを用いたコミック調の表現を施すなど、ホラーが苦手という人や『犬鳴村』を見た人でも見比べることでさらに楽しめる内容となっている。ただし、ことごとく怖がらせてくれないため、ホラー作品なのか、コメディー作品なのかは判断に迷うところかもしれない。

文=安藤康之

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放送情報

犬鳴村
放送日時:2021年6月5日(土)22:30~ほか
犬鳴村 恐怖回避ばーじょん
放送日時:2021年6月7日(月)0:30~ほか
チャンネル:東映チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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