全国の高校生たちが頂点を目指す、冬のバスケの祭典「高校バスケ ウインターカップ」が12月23日~29日に開催される。自身も中学・高校でバスケ部のキャプテンを務めていた山下健二郎(三代目J Soul Brothers)に、バスケ部時代の思い出や、高校生への熱いメッセージなどを語ってもらった。
中学·高校とバスケ部で活躍されていましたが、ポジションは?
「4番と5番でした。中学生のときはセンターで、高校(京都府立向陽高校)に入ってからパワーフォワード、センターでした。ボール運びが下手だったので(笑)、1番はムリでした。リバウンドを取ったり、ゴール下でネチネチと頑張るタイプでしたね。アウトサイドからもシュートを打てるようにしていたので、外からのプレーも好きでした」
山下さんはマンガの「SLAM DUNK」世代ですね?プレーヤーとしては同じポジションの桜木花道タイプですか?
「パワーフォワードでしたけど、マンガのキャラクターの中では三井が好きでしたね」
部活ではキャプテンとして活躍されていたそうですが?
「ハイ。中学・高校ともキャプテンでした。高校進学はバスケの強い高校でスポーツに力を入れている高校を選んだのですが、僕が高校に入るタイミングでバスケ部の顧問の先生が別の高校に行ってしまって...。後任の顧問の先生はバスケの素人だったので、入ってからどうしようってなりましたね。急に素人の方がバスケを教えることはさすがにムリがありますよね。僕が1年生のときには、3年生の先輩方ががんばって練習のやり方など自分たちで組み立ててくれていました。バスケ専門の先生が来てくれるまで自分たちだけだったので、とにかく大変でしたね」
高校時代、印象に残っている練習はありますか?
「3メンの100本連続レイアップをノーミスで決める練習はきつかったですね。30分くらいやってみんな死にかけました(笑)。あと、体力強化期間みたいなのを設けて、練習後に10キロ走るというのもありました。それもクタクタになりましたね。バスケは、1試合通して速攻できるスピードと持久力がなによりも必要ですから。それを身につけるためのメニューをみんなで考えて取り組みました」
当時、憧れのバスケットボール選手は?
「NBAが好きで、マイケル·ジョーダンはもちろんですが、90年代のNBAプレーヤーはみんな大好きでした。当時、バッシュはペニー·ハーダウェイ·モデルを履いていて、そこからバッシュにもハマりました。学生の頃はお金がなかったですけど、お金が貯まったらバッシュを買っていました。ただ、ジョーダン·モデルだけは試合では履きませんでした(笑)」
最近のバスケットボールは見ていますか?
「高校卒業からバスケは離れてしまっていますが、レブロン·ジェームズあたりのプレーは見ています。あと、渡邊雄太選手の活躍はとても嬉しかったですね。田臥勇太選手以来14年ぶりの日本人NBA選手ですし、日本人で体を張ってできるポジションはなかなか難しいですからね。留学して体が相当ゴツくなってましたね。八村選手も将来楽しみです」
当時、ウインターカップはどのような目標でしたか?
「僕は京都の高校でしたが、1つ上の世代に洛南高校に竹内兄弟(竹内公輔·竹内譲次)がいたので、とりあえず洛南高校ともう1つの強豪の東山高校とは当たりたくないと思っていました(笑)。京都はその2つの高校が全国でもトップクラスの実力を持っていました。自分たちとしては、京都予選でベスト16を目指して、ベスト8までいければ奇跡という感じでした。それでもウインターカップに向けて、練習を自分たちで考えて、顧問の先生にお願いして合宿をさせてもらったりして、とにかく自分たちでウインターカップまでのプロセスを作り上げていった感じでした。それも新しいバスケ部の形として表現できたのかなと思います。試合中の交代も自分たちで考えて、タイムアウトも自分たちで先生にサインを送っていました(笑)。顧問の先生が専門でなかったのは寂しかったのですが、自分たちの手で作り上げたチームでした。後輩·先輩関係なしに意見を言い合う関係性ができていましたし、こちらからもどんどん意見を言っていました。三代目J Soul Brothersは年代もバラバラだけど、グループ活動をする上でもみんなで意見を出し合うのでバスケの部活の経験が今に生かされていますね。一枚岩になってまとまらないとチームは勝てないし、ダンスでもいいパフォーマンスは魅せられません」
指導者がいない中で、キャプテンとしてどんな風にチームを盛り上げていきましたか?
「最初は本当にプレッシャーでした。それで、1つ上の先輩、2つ上の先輩が言っていたことや練習の組み立て方を思い返してはみんなに伝えていましたが、同級生には、俺一人で引っ張っていくだけではムリがあるので、同級生全員の力で盛り上げて欲しいと正直に言いました。その時、改めて指導者の大切さもよくわかりました。僕はデビュー前、EXPG(※ダンス&ヴォーカルスクール)でインストラクターをやっていたことがあるのですが、高校の時の経験も含め、いきなり難しいことをやらせてつまらないと感じさせてしまわないよう、まず興味を持ってもらい、なにも考えずに楽しく、失敗を恐れずに体を動かしてもらう。そこがチーム全体を盛り上げる第一歩かなと考えていました」
放送情報
高校バスケ ウインターカップ2018
放送日時:2018年12月23日(日)8:55~ほか
チャンネル:J SPORTS 1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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