高校2年の学園祭で初めてダンスに出会ったそうですが?
「文化祭の出し物としてみんなで踊ろうということになって、友達に誘われて初めてダンスに出会いました。3年生のときも同じように踊って、それがダンスをするきっかけになってここまでずっと踊っています」
バスケットボールとダンスに共通する魅力を教えてください。
「バスケに限らず、部活をやっている人は体力もあるし、体も動かせると思います。バスケには軽いフットワークが必要で、その点でダンスにはすんなり入れましたし、ブレイクダンスを踊るのには合っていたと思います。ただ、体力面では助けられましたが、細かい動きだったり、かっこいい魅せ方というのは一からのスタートでした」
バスケットボールで学んだことが今の仕事でどんな風に生きていますか?
「バスケもダンスも同じように楽しいものですが、ダンスは表現で、バスケは勝敗が付く。そこに違いがあるかもしれません。ただ、1つ言えることは、どちらも練習がすべてです。練習でやったことしか出ない。練習なしでは奇跡なんて起きない。地道に練習でやったことが勝利につながっていきます。ダンスをやり始めた頃、コンテストに出たり、いろんなクラブでショーケースとして踊ることがありました。そのときのお客さんの反応を見て、自分たちに足りないものはなにかを考えました。それがバスケの試合だったとしても、敗因を考えて、次はこうしようと組み立てる。これはバスケやダンスだけでなく、勉強でも同じだと思います。テストで点を取れなかったら、その理由をしっかりと考えて、次に生かすことが大切です」
ウインターカップに出場する選手になにかアドバイスはありますか?
「なによりもバスケが好きということが一番大事です、その好きだったものが嫌いになった瞬間に、嫌いになった理由をもう1度考える時間があるといいと思います。ダンスでもあれだけ好きだったはずなのに、もうお腹いっぱいだなと思ったり、僕にもそんな経験がありました。そんな時は踊りすぎで、ダンスそのものの魅力を自分がわからなくなってしまっているんです。アウトプットばかりだと、インプットする時間がなくなってしまうので、僕は他のダンサーの踊りを見たり、映画を見たり、海外でショーを見たり、他のアーティストのコンサートのバックダンサーを見たりしていました。練習ばかりだと、将来的に行き詰まってしまうことがあるかもしれません。そんな時はどこか切り替えて、高校バスケのプレーヤーだけでなく、他のバスケやスポーツの試合を見たりして、インプットする時間を持つ。それを試合でアウトプットできるようモチベーションを上げていくことも大切です」
最後にウインターカップに出場する選手たちにメッセージをお願いします。
「僕はバスケが大好きで、部活をやっていた6年間は本当に一生懸命やっていました。引退してからはバスケをやる機会がありませんでしたが、三代目として活動している中で、バスケをやっていて本当によかったと思う瞬間が何度もありました。バスケでつながった仲間もいますし、部活をやっていたおかげで今に生きていることがたくさんあります。ウインターカップで全国制覇をできても、優勝にたどり着かなくても、そこに向かっていくプロセスがとても大切で、その経験は決してムダにはなりません。高校を卒業しても、試合に懸ける情熱と同じ熱量があれば、同じように熱い想いを持った仲間が必ず集まってきます。夢を口にすることは大切だし、僕もいっぱい夢を語ってきました。ぜひ、みなさんも大きな夢を掲げてがんばってください」
放送情報
高校バスケ ウインターカップ2018
放送日時:2018年12月23日(日)8:55~ほか
チャンネル:J SPORTS 1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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