パ・リーグ 東北楽天ゴールデンイーグルス 辰己涼介選手が、5月度の「スカパー！サヨナラ賞」を受賞した。この賞は、その月の全サヨナラ試合の中で、最も劇的なサヨナラ打を放った選手を称えたもの。
5月8日、楽天生命パークで行われた対福岡ソフトバンクホークスとの7回戦、4回まで0対7とリードを許す苦しい展開であったが、徐々に点差を詰め、迎えた9回、ソフトバンクの守護神・森投手に対し4連打で1点差に詰め寄ると、なおも1死満塁で辰己選手がセンターオーバーの逆転サヨナラ2点タイムリー2ベース。8対7でソフトバンクを下した。
0対7からの逆転劇は、楽天球団史上最大点差となる7点差逆転勝利。ルーキーの辰己選手は自身初のサヨナラ安打となった。
――5月度の「スカパー！ サヨナラ賞」受賞の感想を。
「大変嬉しく思っています。あの場面で回して頂いた先輩方に感謝して、これからも頑張っていきたいと思います」
――7点差を引っくり返すという劇的なゲームの最後を決める場面。どんな思いで打席に？
「たまたま最後が僕だったというだけで、回して頂いたことに感謝していますし、僕だけで8点取ったわけではないので、すごくチームの勝ちへの強い気持ちが繋がった試合じゃないかなと思います」
――打った感触と球場の雰囲気は？
「7点差あるにも関わらず、最後まで球場で大きな声援を贈っていただいたファンの方に、最終的に逆転勝利を見届けてもらえたのはすごく良かったですし、その勝ちを自分で決められたのは良かったと思います」
――試合前まで勝てない時期が続いていた中で、あのサヨナラ勝ちが今の首位争いにつながっている？
「自分としても何としても打ちたいなと思って打席に立ったので、結果が残せて良かったですし、チームも苦しい状態にあって、あのソフトバンクとの2戦があって今の首位争いが出来ているので、あの試合は大きかったと思います。今後も首位を争っていく中で、しっかり頑張っていかないといけないなと、チームとしても個人的にも思います」
――ここまでルーキーシーズンで46試合に出場。自身では現状をどう見ているか？
「試合数は出ていますけど数字はあまり残せていないので、 試合に出させてもらっている分、結果もついて来ないと試合に出られなくなると思うので、チームに貢献出来るように、数字も残せるように、個人的にも頑張っていきたいと思います」
――試合に臨む前、験を担ぐことは？
「最近は同期入団の4人でよくいるので、付いて行くこと。その3人にずっと付いて歩き回ることが験担ぎです」
――同期入団は仲が良い？
「４人でずっと行動をすることが験担ぎになってます。ずっと金魚のフンみたいに...付いて行ってます（笑）」
――試合に臨む前、テンションを上げるためにすることは？
「音楽を聴きながら歯を磨くことですね」
――歯磨きは昔から好き（笑）？
「生まれる前から歯を磨いてました。やっぱり固めの歯ブラシ方がしっかり磨ける。歯を削るぐらいの勢いで。それぐらいの勢いでいかないと。白い歯は見えてこないと思うので。削って削って、綺麗にしていかないと、ファンの方が一番見ているところは歯だと思うので、綺麗にしようと心がけています」
――好走塁でも貢献しているが、走塁の際に気をつけていることは？
「走塁でしか貢献してないので、常に先の塁、ヒットを打ったら先の塁だったり、味方の先輩がヒットを打ったらサード、ホームと、常にキャッチャーが逸らしたら次の塁、次の塁...なんせ次の塁という意識を持ってやっています。一人で2周3周してやろうかというぐらいの気持ちで、先の塁を狙っています」
――今後のシーズンへの意気込みを。
「交流戦をしっかりと勝ち越して、優勝目指して、まずしっかり一つ一つ頑張っていきたいと思いますし、チームも凄くいい状況にあるので、一試合一試合しっかり勝って、リーグ優勝、日本一目指して頑張っていきたいと思います」
――ファンの方に一言。
「これに満足することなく、スカパー！視聴者の方々に楽天がまた勝利するところや、自分が打ったり、チームに貢献するところを見てもらえるように頑張っていきたいなと思います。応援よろしくお願いします」
※月間スカパー！サヨナラ賞とは
月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラ打等を放った選手に贈られる賞として2012年に制定。「試合終了最後の1球まで真剣勝負をお届けするスカパー！ 」から多くのファンに、プロ野球中継最大の魅力を伝えることができ、それがプロ野球界発展の一助となると考え、本賞へ協賛。
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