倉持明日香「10球団から選手選抜されるAWBは一言でいうと"期待"」

スカパー!プロ野球PRアンバサダーの倉持明日香がアジアウインターベースボールリーグ(AWB)が開催されている台湾に赴き、大会の様子を語ってくれた。

――プロ野球のシーズンも終わり、ストーブリーグと言われるこの時期に11月23日から台湾で行われているのがアジアウインターベースボールリーグ(AWB)通称ウインターリーグです。日本は冬に向けぐっと気温が下がる日が多くなってきましたが、球場のある台中は日中は30度近くまであがり、湿気も少ないのでからっとした気候の中で野球に打ち込むことができるんです。

――2019年の参加チームは台湾プロ野球選抜のCPBL、韓国プロ野球選抜のKBO、日本の社会人野球代表選抜のJABA、ムネリンこと川崎宗則選手が選手兼コーチを務める台湾・味全ドラゴンズ、そして今年は日本プロ野球からREDチームとWHITEチームに分かれた、計6チームで全56試合を戦い抜きます。

日本プロ野球は10球団から選手が選出され参加しているのですが、来シーズンの活躍が期待される選手や球団としてこれから成長してほしいと期待を込めている選手たちが一堂に会するのがAWB。分かりやすく一言でいうと"期待"なんです!チームやファンの"期待"を背負い、来シーズン以降その"期待"に応えるために慣れない環境や普段とは違うグラウンドコンディションの中で切磋琢磨しているんです。気になる日本の成績はというと、最多4度の優勝、そして2016年からは優勝し続けています。

――今回私が中継リポート&観戦したのは、NPB-RED対台湾代表の試合。

その中で私が最も期待をしていた選手は、3番DHでスタメン出場していたヤクルトスワローズの濱田太貴選手です。名門・明豊高校時代の濱田選手は大阪観光大学に進学した松本正太郎選手と2人合わせて大分の"ダウンタウン"と呼ばれ注目されていました。ドラフト4位でヤクルトスワローズに入団し、高卒ルーキーイヤーはファームでホームラン8本、打点52という素晴らしい成績で大器の片鱗を見せてくれたパワーヒッター。この日は、7回に左中間へツーベースヒットを放ちアピールをしていました。ヤクルトスワローズでは1つ上に村上宗隆選手がいますが、左の村上・右の濱田と呼ばれる日がきてほしいと若き燕戦士に期待しています。

さらに、この日の試合ではスタメン出場していた楽天イーグルス2番ショート村林一輝選手・5番センター小郷裕哉選手、2人の若鷲がバッティング、盗塁、守備で躍動していました。開幕したばかりでまだ探りながらの連携プレーもありますが、この日素晴らしいプレーでヒーローに選ばれたのが9番セカンドでスタメン出場していたオリックスバファローズの宜保翔選手。ピッチャーを助けるファインプレーに客席だけでなく、ベンチも大いに盛り上がっていました。ヒットやホームランでの盛り上がりはもちろんですが、1つの守備でチームの士気がグッとあがるのを目で感じることができました。

――最後に、現地観戦ならではの光景をお伝えします。

NPB-RED、試合前の円陣声出しはソフトバンクホークス川村コンディショニングコーチ。持参したシェービングフォームを顔と頭に塗りたくり、スタッフや選手達の笑いに包まれながら気合を入れていて見ていたファンまで笑顔が溢れた瞬間でした。

夜に行われたNPB-WHITEは守備練習終了後選手達が集まり、声を合わせて"謝謝ー!"と言っていて開幕してから2試合目でしたが声も出ていてチームは活気ある雰囲気でした。食事や環境、チームメイトが普段と違う中での大変さもありますが、台中という恵まれた気候の中でこの時期に実戦で経験を積むことが出来るのは選手にとって非常に大きな糧になると感じました。

――来シーズンに向けて飛躍のきっかけを掴み、AWB参加選手の中から1人でも多くのスターが誕生していってほしいと願っています。今回の台湾遠征で応援したい選手がさらに増えたので、2020年も野球漬けの幸せな日々を送れそうです。

この記事の全ての画像を見る

放送情報

2019アジアウインターベースボールリーグ in 台湾
放送日時:2019年11月28日(木)13:00~ ほか
チャンネル:BSスカパー! ほか

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物