八村塁の弟・阿蓮大西ライオンが語る、ウインターカップの魅力

写真左から 大西ライオン、八村阿蓮
写真左から 大西ライオン、八村阿蓮

全国の高校生たちが頂点を目指す、冬のバスケの祭典「高校バスケ ウインターカップ」が12月23日~29日に開催される。今回は現在NBAで活躍中の八村塁を兄に持ち、自身も高校時代にウインターカップ優勝経験がある八村阿蓮と、3x3の強豪チームTOKYO DIMEのオーナーを務めるほどバスケ愛にあふれている芸人・大西ライオンに、バスケ部時代の思い出や、高校生への熱いメッセージなどを語ってもらった。

大西「僕は大阪の高校でバスケをしていたんだけど、全国大会に出られるようなチームではなかったので、ウインターカップに出ている選手はめっちゃ憧れていました。ましてや、阿蓮君は高校時代に2度も優勝してすごい。阿蓮君にとって、ウインターカップの思い出は?」

八村「いちばんに思い出すのは3年の時に優勝したことです。インターハイは決勝で大濠(福岡大附属大濠高)に負けて悔しい思いがあったので、最後の大会で勝てたことがすごくうれしかったです。まだ試合が終わってないのに泣いてましたね。残り30秒を切ってアレックス(相原アレクサンダー学、青山学院大2年)がフリースロー打っていたとき、感情が抑えきれなくなって泣いてしまいました」

大西「それくらいうれしかったんやね。ウインターカップの決勝の舞台に立った気持ちは?うわーお客さんがいっぱいとか思うものなの?」

八村「正直、集中しすぎていて周りを見ていなかったです。緊張よりも極限の集中というか、自分のやるべきことに集中してましたね」

大西「じゃあ終わってから、こんなにお客さんおったんやーって思ったの?」

八村「そうですね。優勝してからそう思いました」

大西「決勝のような大きな試合前はプレッシャーとか、緊張はあったの?」

八村「プレッシャーはなかったです。一戦一戦、勝ち上がったので、あとは試合をするだけでした。集中していたから、決勝はすごく思い切ってやれましたね」

大西「へーそうなんだ。ウインターカップのような大きい舞台でバスケをする人って、どう思いながら試合しているんやろうって、ずっと思ってたんだよね」

八村「1年のときはあまり試合に出なかったので、逆に周りばかり見ていました。こんなに人が多いんだーとか思ってましたね。決勝は立ち見もいたくらいすごかった」

大西「僕、その試合見に行ってたんですよ。お兄さんの塁君(ワシントン・ウィザーズ)がエースの時。優勝した瞬間、パーッと金のテープがたくさん舞って、塁君が金のテープの中で舞いながら両手を挙げていたのがカッコよかったなあ。優勝の瞬間はどういう気持ちだったの?」

八村「僕らの時は、台の上に立って表彰されたときに金の紙吹雪が舞いました。『優勝は明成高校、バーン!』って大きな音が鳴ったので、みんな何事かと思って、喜ぶのを忘れちゃったくらいでした(笑)。ただただ、気持ちよかったです」

大西「兄弟で全国優勝ってホンマすごいとしか言いようがない。兄弟で優勝するってどんな気分なんやろ?」

八村「塁たちは3年連続で優勝していたので、ただただ、先輩たちはすごいとしか思ってなかったんですけど、自分たちの代で優勝したことで、優勝するのはこんなに大変なことなんだとわかりました。そこではじめて『塁に1歩近づけた』と思いました。自分の力で勝ったことがなかったので、すごくうれしかったです」

大西「阿蓮君が2年のウインターカップは1回戦で敗退して、3年生で優勝でしたね。3年生では何が変わったから優勝できたの?」

八村「2年生までは練習の姿勢がダメでした。練習から意識を持ってやらないと勝てないとわかってからは、練習から変わりました。僕は2年まではあまり自主練とかしなかったんですけど、2年のウインターカップで負けてからは、自分から自主練をするようになり、そういうことを地道にやるようになったのが大きかったと思います。でも、3年生になったらインターハイの決勝で大濠に1点差で負けたんです。そこでまたすごく悔しい思いをして、そこからもう一段努力をして、チーム全員でさらに意識を変えた結果、ウインターカップで優勝できました」

大西「悔しい経験があって意識が変わってきたんやね。明成っていうと、すごく強いイメージがあるけど、強さの秘訣はなんやろ?」

八村「明成って言ったら、佐藤久夫先生の練習とか采配がすごいのは確かなんですけど、それだけじゃなくて、先生は『自分たちで考えてバスケットをすることが大事』と日々の練習から言っています。選手たちが考えてバスケをやることが他のチームと違うところだと思います」

大西「考えてやるって、どういうことをやるの?」

八村「2年の頃は考えてやることが大事だってことにすら気づけなかったんです。でも、3年のインターハイで負けて、コミュケーションを取ることが大事だとわかってからは、ミスをしてもみんなで目を合わせ、言いたいことを言い合うようにしました。みんなで考えを出し合っていたら、先生に言われたことだけじゃなく、チームでやるべきことがわかるようになったんです。話し合ってからはチームの一体感が出てきたと思います」

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放送情報

高校バスケ ウインターカップ2019
放送日時:2019年12月23日(月)8:55~ ほか
チャンネル:J SPORTS 2

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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