11月24日放送の「平畠会議」J1第32節の回では、司会の平畠啓史とともにゲストに岩本輝雄、森岡隆三、岩政大樹を招へい。週末のJ1について熱い議論が行われた。
今回議案に上がったのは、FC東京vs湘南の一戦。試合は前半、松田天馬の得点で湘南が先制したが、後半終了間際に森重真人の得点でFC東京が追いつき、1-1の引き分けに終わった。この結果、FC東京は横浜FMに首位の座を明け渡して2位に順位を下げた。
試合後の記者会見で、湘南の浮嶋敏監督は「サポーターの応援に勇気づけられて、本当に良い戦いができた。ただ、勝ち点3を取るという部分では、1ミリ足りなかったゲームになってしまった」と、手応えを感じながらも結果を悔やんだ。
一方で、FC東京の長谷川健太監督は「なんとか引き分けて良かった」と貴重な勝ち点1に安堵。その上で「久しぶりにホームに戻ってきて『やってやるぞ』という気持ちが少し空回りしてしまったのかな」と、9試合ぶりのホームでの一戦を振り返った。
湘南は3バックでスタートしたが、浮嶋監督が「あれほど引くつもりはなかった」と語ったように、特に後半は5バック気味に引いて守る時間帯が続いた。この湘南の守備に対して、FC東京は思うように崩しきれず、森重のミドルシュートでの得点のみに終わっている。
3バックの攻略法について、岩政は「左右のセンターバックの背後」をキーポイントとして挙げた。
「永井(謙佑)やディエゴ・オリヴェイラはサイドに流れるシーンが多かったが、3バックの一角を外に釣り出しても、中央にはまだ2枚が残っている。その2枚に対して、1枚のFWで勝負するのはかなり難しい。ランニングコースをセンターバックの背後に変えれば、いろいろな選択肢が出てくる」
FC東京は次節も3バックの浦和と対戦する。岩政は「こういったケースを増やさないと、停滞する試合が続くのではないか」と予想した。
一方で岩本は「FC東京が後ろから蹴ってくる前に、湘南の3バックは先にラインを下げる。守備面で数的優位を作ることを徹底していた」と湘南の守備を分析。これに対してFC東京は後半、攻撃に人数をかけて得点を狙ったが、相手の3バックを崩しきることはできなかった。
FC東京は優勝、湘南は残留を目指す中での引き分け。この勝ち点1が何を意味するのかは、残り2試合の結果次第と言えるだろう。
J1リーグ開催週の日曜日21:00~生放送されている「平畠会議」。次回のJ1第33節の回は、12月1日(日)21:00~放送スタートの予定となっている。
放送情報
平畠会議
放送日時:12月1日(日) 21:00~
チャンネル:スカサカ!
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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