3月27日放送のサッカー情報番組「スカサカ!ライブ」#144~最終回~では、ゲストに播戸竜二、森岡隆三、都並敏史を招へい。「激論」のコーナーで、「これからの日本サッカーに必要なこと」と題して議論が行われた。
「サッカーファミリーを増やす」ことが必要だと提言する播戸は、現場ではなく経営者目線で、日本サッカーへの貢献に意欲を示している。経営者にヒアリングを行う中で、播戸は「サッカーがまだまだ投資対象として評価されていない」と現状を明かした。
楽天が経営権を持つ神戸は、100億円に近い経営規模を誇っている。森岡は「サッカー界以外の人間が、サッカー界のことを本気で思ってくれているのは感じる」と前向きにコメント。一方で「どういうふうに上手く繋いでいくのかは、もっと考えないといけない」と課題も挙げた。
また、森岡は育成面にもフォーカス。現在は清水のアカデミーヘッドオブコーチングを務めているが、「日本サッカーの育成は18歳で終わってしまう。18歳になったら、トップリーグでレギュラー争いをしなくてはいけないのは、もう少し考えないと」と問題を提起した。JリーグはU-21リーグの創設も検討しているが、育成面の強化への起爆剤となるのだろうか。
森岡のコメントを受けて、都並は「できるなら一貫的に指導してほしい。高校サッカーでも、6年間同じ指導を受けているチームが強くなっている」と高校サッカーを例に持論を展開。その上で「長期的に見て、『このチームから日本代表を出そう』という気持ちで心技体をバランス良く伝えていくことが大事」と力強く述べた。
そして、番組MCの岩政大樹は「JAPAN's WAYの再解釈」が必要だと語った。日本サッカー協会(JFA)が掲げるJAPAN's WAYには、「日本らしいサッカーの追求」という意味合いが込められている。
「漠然としているのも良いとは思うが、もう少し定義できるのではないか。例えば、海外に対して有効となるプレーに共通言語を作ることによって、選手全体で同じようなイメージが作れる。もう一回、次の世代の方たちで作っていってほしい」
スカサカ!ライブは今回が最終回となった。番組の最後に、岩政は「これで番組は終わるものの、サッカーの歴史は続いていく。今後ともサッカーをよろしくお願いします」と3年間を締めくくった。
配信情報
スカサカ!ライブ #144
配信開始日時:~2020年4月17日(金)23:59
スカパー!オンデマンド配信にて視聴可能
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