岩隈久志が語る！松坂大輔への感謝＆大谷翔平への期待

――球界では春季キャンプが始まりましたが、日米の春季キャンプの違いは？

「日本の場合は、2月の時点でちょっと体作りみたいな部分もあって、そこからチームが一つになっていくための細かい作業していくんですけども、メジャーの場合は、もう最初から出来上がってる状態を作っていくというか、シーズンに向けての調整に過ぎないので、何かを鍛えるとかそういうのはないですね。シーズンに向けてどう調整して、気持ちと共に状態を上げていくかみたいな感じですね。

あと、日本の場合は、まずユニフォームを着てみんなで集まることで一体感を作るっていう部分が強くあるんですけど、メジャーの場合はバッテリー組と野手組で分かれていて、バッテリー組は1週間早く始まりますし、野手組が入ってきてもチーム練習はちょっと後だったりするので全く違いますね。本当に自己責任なんです」

――今年の楽天はどうご覧になっていますか？

「戦力はそろっていると思うので、やっぱり優勝候補だと思います。そんな中で、一番期待をかけるのは、やっぱり田中将大投手ですね。去年も勝ち星が付いてこなかっただけでシーズン通してしっかり投げていましたし、援護点が少な過ぎたので、そのぶん負けも重なったりした部分もあったと思うので。

あとは、メジャーから帰ってきて1年目ということで、ボールやマウンドなどいろんなところの感覚を合わせたり、知らないバッターが増えたのでいろんなことを研究したり試したりした1年だったと思うので、そういった去年まいた種が今年の勝ち星に関わってくるんじゃないでしょうか。15勝くらいは普通にできるんじゃないかなと。

打線も十分揃っているので、田中投手の援護をしっかりして、そこに勝ちを付けてチームの勝ち頭をしっかり作ることで(他のチームの)脅威になってくると(対戦する)相手も意識するので、チーム内で助け合っていくというのが大事ですね。そうなれば優勝も近いです！」

――最後に視聴者の方にメッセージをお願いします！

「本当にいろんなことがあった野球人生の中で人間として成長させてもらえた部分がたくさんあったので、そういったことを含めて感謝の気持ちでいっぱいですし、これからも野球を通して恩返ししていきたいと思っています。この番組を通して、そういった思いを抱くまでに『こういうことがあったんだな』というものを知ってもらえたら(笑)」

文＝原田健

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