現在の麻雀界では、ファンの人気の中心には常に女性雀士たちがいる。今大会にも出場する二階堂亜樹や魚谷侑未などのベテラン勢は、これまでに男女混合の大会でも数々のタイトルを獲得してきたカリスマ的存在だ。さらに、グラビアアイドルとしても活躍する岡田紗佳や高宮まりは、華やかな装いで間違いなく麻雀人気の底上げに貢献しているといえる。

そんな人気・実力ともに兼ね備えた女流雀士12名が出場する今シーズンの「女流モンド杯」。その優勝候補筆頭は、昨年のこの大会を初優勝で制し、続く「モンド王座決定戦」では、ファンの間で「ビジュアルが似ている」と話題になった白鳥翔(前年の王座)との"兄妹対決"を実現させた、川原舞子だ。

ただし今シーズンの出場者の中には、この大会を４度制覇している魚谷をはじめ、二階堂、高宮、大島麻美、そして初代王者の清水香織といった過去の優勝経験者がズラリとそろっており、川原の連覇への道のりは決して楽なものにはならないだろう。

さらにそこに、岡田や東城りお、水口美香らファンの間で絶大な人気を博す実力者や、次世代を担う若手たちまでも加わり、今シーズンはどの組み合わせもすべてが注目の対決となることは必至。

それをくぐり抜け、最終決勝卓の４名に勝ち残るのは、一体誰なのか？ 予測不可能な戦いが、いよいよ始まろうとしている。

文＝八木賢太郎