歴代最多対局のカードは中原誠十六世名人─米長邦雄永世棋聖の通算187局だ。現役同士では羽生善治九段─佐藤康光九段が歴代2位になっている。少し前までは羽生─谷川浩司十七世名人が2位だったが、年2局ペースでコツコツ積み重ね、172局まで伸ばした。歴代最多記録を更新することはできるだろうか。
現在の百番指し未達成組の中では、羽生─郷田真隆九段が86局と最も多い。この数年対戦はないが順位戦が同じクラスになったことや、ベテラン棋戦の達人戦が創設されたことなどから、ある程度上積みはできそうだ。残り14局は簡単ではないものの、百番指し達成に期待したい。
現代の第一人者である藤井聡太竜王・名人絡みはどうか。1位はタイトル戦で激闘を繰り広げている永瀬拓矢九段で、3月で50局に到達した。3つのタイトル戦の他にも一般棋戦やタイトル戦の予選でも激突し、2026年度の対戦は20局に到達。かなりのハイペースであり、永瀬が今の調子を維持していけばいずれ百番指しも見えてくるだろう。

永瀬の次に対局が多いのは豊島将之九段で、対局数は40局。ただ、豊島がこのところタイトル戦から遠ざかっていることもあり、対局数は伸びていない。直近では銀河戦の決勝、NHK杯の準決勝と大きなところで当たっているものの、この2年ではこの2局のみと少々寂しいところだ。
同学年のライバルでもある伊藤匠二冠とは21局。2026年度はフルセットとなった王座戦五番勝負と朝日杯の決勝で対戦。基本的には年齢が近いほどピークも被りやすいため、必然的にタイトル戦での対戦も増えやすい。まだまだ先は長いとは言え、来年度もタイトル戦で顔を合わせることだろう。令和のゴールデンカードとしては期待したいところだ。
文=渡部壮大











