ドンデコルテがあえてやらないツッコミを語る、冠特番「人間、銀次。」インタビュー

タレント・芸人

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――M-1グランプリ2025で準優勝を獲って以降、お互いに変わったなと思ったことはありますか?

渡辺「小橋は着るものとかむちゃくちゃ変わりましたけど、それくらいですね。ただ、それを見て変わったなとは思わないです。そういうタイプだろうなと思ったら、思ったより思った通りでした」

小橋「ナベさんは何も変わってないかな。でもやっぱ食べるもん変わったなって1回思いました。俺が前日に躊躇した4000円の海鮮丼があったんです。躊躇して後輩に『やっぱ海鮮丼の気分じゃない』って嘘ついて、別の店にしたことが。その次の日にナベさんは同期に、4000円の海鮮丼をおごって食べているのを見て、変わったのかもと思いました」

渡辺「普段は牛丼とかなので、変わっていないですけどね」

小橋「でも、ポテサラつけたりしますよ」

渡辺「あーたしかに変わった」

小橋「味噌汁に豆腐入れたりしますし」

――ご自宅でですか?

渡辺「いや、某チェーン店の味噌汁はわかめだけだったんですけど、豆腐入りができるんですよ。それとかやったりします。こういうのを知ってるってことが、まず変わっていないところなのかもしれませんが」

――食がいちばん変わるんですね

渡辺「もっともっと他のところに使うべきなんでしょうけど、時間がなくて。時間がかからずに使えるものが、食なんですよね」

――住環境はどうですか?

渡辺「住環境は狭くなりました。人口密度が結構上がりましたね」

小橋「僕は最初引っ越し考えてたんですけど、なんか初期費用と面倒くささ考えると意味ないなと。なんでお金百何万とか払ってしんどいことやらないといけないんだと。 なんか引っ越したら多分その後の1ヶ月間の休みを住民票の異動とかに使わないといけないとか。なんでそんな面倒くさいことしないといけないのかって、今思ってきてて。引っ越すつもりがなくなりました」

――番組のキャッチコピーが、「全ては漫才のために」っていうことですけど、このロケを通して漫才が新たに思いついたりみたいなことはありましたか?

渡辺「さすがにないですね。それぐらいちゃんとやりましたよ本当に」

小橋「これで漫才を思いつくとかはない?」

渡辺「さすがにそれは雑念だと思います。それで思いついたら。でも、気づきはいっぱいありましたよ。日の下で仕事すると気持ちいいとか。基本的に窓のないところで仕事してますからね」

小橋「僕の気づきでいうと、日焼け止めを塗ってて太陽が昇ってる時間に長時間外にいるのが久しぶりなんですけど、顔が全然焼けてなかったんですよ。 日焼け止めってすごいなと」

――小橋さんにお伺いしたいんですけど、銀次さんのネタ作りのすごみはどこにありますか?

小橋「言葉じゃないですかね。言葉をたくさん知っているので、ボケ自体が新しくて。誰もやってないボケだとしても、言い回しがお笑いっぽいなってなったらやめるんですよね。お笑いで聞いたことある言葉だなとかってなったら。そういうこだわりはナベさんに限ったことじゃないかもしれないけど、ナベさんの特別なところだなと感じています」

渡辺「気になっちゃいますね。お笑いっぽい言葉」

小橋「せっかくいいくだりなのに、ワードがお笑いで聞いたことある言葉だから、ちょっと違う言葉ないかなって探してなかったらやめる」

渡辺「うん。若手とか見てると、"どういうお笑い"って言っちゃう若手っているんですよ。そういうのの真逆をやってますから。絶対に言っちゃダメじゃないですか。その感覚ですね」

――その線引きを、小橋さんは長年一緒にいてわかってる?

小橋「わかりますし、僕は言葉知らないだけで、そこの感覚は一緒なんですよ。めっちゃ恥ずかしいんですよ」

渡辺「特に我々はツッコミっぽい言葉、ボケっぽい言葉って使っちゃダメなコンビだと思いますし」

小橋「あれとか、そうですね。"うろうろするな"ってツッコミがあるんです。それって、本当は"スティーブジョブズじゃねえんだから"とかっていうのがわかりやすいんですけど、それ以外が何にも出てこないから『うろうろ』という弱い言葉に変わってるだけですね。出てこないからあえて逆に弱い言葉になっちゃってるっていう」

渡辺「そうなんです。"うろうろするのやめて"ぐらいまで弱めると、あんまりツッコミの匂いがしないので不採用となりますね」

――そういうお話を伺ってると、わかりにくい言葉、伝わりにくい言葉を使ってネタを伝えるのと、フェイクドキュメンタリーという複雑な設定を伝えると言うのは、重なってきそうですね

渡辺「われわれとは、とても相性がいいと思います。なんでもボケるタイプの芸人はあまり向いてないだろうなと思います」

――ありがとうございました!

文・撮影=於ありさ

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