選抜総選挙に負けない興奮を届ける！SKE48・松井珠理奈が初舞台に挑戦

――ハムレットは復讐にとらわれてしまう役どころですが、共感できる部分はありますか？

「復讐するっていうのはなかなか共感できないですけど...(笑)、お父さんを殺されてしまったという"大切な人を失った寂しさ"に関しては、これまでSKE48を卒業したメンバーを送り出した時に『いつまでも仲間だけど、もう一緒にはパフォーマンスできないんだな』という寂しさに通ずるものもあるので、感情表現する上でそういうものに置き換えたりはしていますね」

――「ハムレット」はシェイクスピアの4大悲劇の1つですが、ご自身の最近の悲劇を教えてください！

「すごく大事にしていたぬいぐるみがあって、現場にも何度も持って行っていたら失くしちゃって...(泣)。すごく人気のあるぬいぐるみでなかなか自分では買えなかったのですが、ファンの方がプレゼントしてくださってすごく大事にしてたんです。現場で捜してもらったのですが見つからず、ファンの人に正直に『ごめんなさい』って謝ったら、なんとまた新たにプレゼントしていただけました！」

――ファンの方にとっては、今年の「AKB48選抜総選挙」の中止も"悲劇"かなと思うのですが？

「昨年の総選挙で悔しい思いをしたメンバーもいたり、『よかったな』と思ったメンバーもいると思うんですけど、昨年の順位より上位を狙うために今年も出馬しようと思っていたメンバーや、私に『2連覇しようね』と声を掛けてくださったファンの方には申し訳ないなという思いがありましたね」

――ディフェンディングチャンピオンとして個人的にはどう思われましたか？

「んー、どうなんだろう(悩)。もし総選挙をやるってなっていたら、(出馬するかは)すごく悩んだと思いますね。『48グループを盛り上げるために出よう』ってなっていたかもしれないし。そこはファンの皆さんの反応も見ながら決めていたと思う。だから、中止だと知った時は、『出たかったから悔しい』とか、『毎年つらいからほっとした』とかではなく、『あ、今年はやらないのか。じゃあ、(出馬するかしないか)迷うこともなくなったんだな』という気持ちでした。でも、この舞台『ハムレット』や、『SKE48として総選挙に負けないくらい楽しいイベントを考えよう』って話し合っていたり、私個人としてもファンの皆さんが喜んでくださるようなお知らせが控えていますので、ぜひ期待して待っていてくださったらうれしいなって思います！」

文＝原田健　撮影＝中川容邦

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