普段とは違うシリアスな雰囲気で「愛しきナターシャ」を歌ったのは谷。「大好きで憧れの大先輩、指原莉乃さんのセンター曲を卒業する前に1回やってみたいなって。卒業はしないんですけど(笑)。センターって超気持ちいい!」と、歌い終わった後のコメントはいつも通りで、会場を和ませてくれた。
佐藤は艶っぽくてしっとりと聴かせる「抱きしめられたら」を披露。「こういう曲を選んだのは私だけだと思うので、ファンの方にはいい刺激になったんじゃないかなって」と選曲も含めた個性をしっかりとアピール。「本編で初めてソロ曲をやらせていただきました。緊張したんですけど、アウトロでファンの方を見たら一気に泣きそうになりました」と話した竹内は「私は私」を自分らしく届けた。「SKE48の楽曲の中で1番好きな曲。今回初めて歌うことができてうれしかった」という北川綾巴は「微笑みのポジティブシンキング」を歌い、その歌声でファンの気持ちもポジティブにしてくれた。
クイズコーナーを挟んで、ライブもいよいよ終盤へ。北川愛乃は「歌とダンス以外に演技にも挑戦できると思って」と欅坂46の「世界には愛しかない」を選び、イントロの叫びやセリフ部分も感情を込めて表現。松本は「すごくパフォーマンス面で憧れている先輩がいて」と、大島優子の名前を挙げて、AKB48の「ギンガムチェック」をオリジナルに負けないぐらい明るく聴かせた。乃木坂46の「何度目の青空か?」でセンターを務めたのは野島。「歌唱力No.1になって、舞台に出させていただいて、もっと舞台に出たいなって」と、歌やコメントからミュージカルに多数出演している生田絵梨花へのリスペクトも感じられた。次のシングルのセンターに選ばれた古畑は欅坂46の「ガラスを割れ!」を選曲。「今の私だからこそ、重みがあるんじゃないかと思って選びました」という言葉通り、迫力のある歌、キレのあるダンスには圧倒的な存在感があった。
16曲のパフォーマンスが終わり、審査タイムへ。「強き者よ」「アイシテラブル!」を歌い会場を盛り上げる間についに「センターゼロポジ」が決定!結果は満場一致で江籠裕奈が選ばれた。牧野も「審査員3人とも1位は江籠ちゃんで、私の中でも圧倒的でした。スキルの高さも素晴らしかったし、『雨のピアニスト』では指の使い方までが本当にしっかりしていて、首のラインの出し方とか、パフォーマンスがすごく誠実だと思いました。他の曲でもちゃんとその曲に染まっていて、どんなふうにも変化していけるというところが絶対的だなって感じて、説得力がありました」と絶賛。江籠は「私は歌もダンスもそんなに得意じゃないし、取り柄がない方だなって思っていたんですけど、今日のステージは気持ちだけは誰にも負けないようにしようと挑んだ公演だったので、選んでいただけて本当にうれしいです。SKE48の活動で自分は何を目指して頑張ればいいんだろうってモヤモヤしていた時期でもあったので、1番大好きなこのステージという場所で1番を取れたことが本当にうれしいです」と喜びを表現。最後は江籠がセンターポジションに立ち、「SKE48」を全員で歌って、締めくくった。
このレアなライブの模様は、6月22日(土)21:00~TBSチャンネル1で再放送が決定している。16人それぞれの輝きとカラー(個性)の違いを改めて感じてもらいたい。
文=田中隆信
放送情報
SKE48 ゼロポジ公演 2019
放送日時:2019年6月22日(土)21:00~
チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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