


物語を堪能した後、樋口が髪を下して登場。髪型の違いにドキッとしたファンも多いだろう。まだまだライブは終わらない。鳴り響いたのはファンメイドメドレー。「放課後メモリー」、東京アセンション」、夕暮れリフレイン」、「フィクションなんて言わせない」、「楓色の日々 染まる季節」で構成されたメドレーは音楽隊の曲と曲との流暢なコネクションも相まって一つの曲となりファンの心を揺らした。

歌い続けてきたライブだがMCではゲストと可愛らしい会話を披露。ストーリー仕立てにした理由はゲストのライバーたちと東京で出会ったからというのも一因らしく、その出会いがこの空間を作り上げていたことにファンからも笑顔がこぼれる。その後、ゲストたちと樋口全員で「Budding!」「Take My Chance 」を披露し会場に熱いエネルギーを届けた。楽しい時間も最終局面。しかし、樋口の勢いは衰え知らず。「Reset and...」「キュンリアス」と立て続けにロックな曲を歌い上げ、喝采の中幕を下した。

アンコールでは「こんな良い時間に何してんねん!」を今日一番のコール&レスポンスで披露し会場の雰囲気が更に盛り上がりをみせる。ダンスに声とファンの熱量もまだまだ収まらない。加えて、TVアニメ「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 第2期」オープニング主題歌を担当することが発表され、会場は更にヒートアップ。詳細は後日告知予定だ。


いよいよライブも終わりが近づく。ツアーを終える樋口は今日の演出でも多くみられた出会いと別れの話をファンに滔々と語った。「出会いを大切にしながら、大変だけど生きてほしい」そうして最後に披露された「MARBLE」は物語の詰まった終幕にふさわしい凛とした美しい時間だった。樋口が出会いを大切にしているなら、我々もするほかないだろう。そしたらまたきっと歌を披露する彼女に出会えるのだから。
文=田中諒
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放送情報
Higuchi Kaede 2024-2025 LIVE Tour “BREAKING” TOKYO
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