■1回戦Bブロック
1回戦Bブロック第1試合は、東京・品川区出身の百足と、熊本・合志出身のZERO-COREが対決。群雄割拠の"ゼロゼロ世代"で最強の呼び声が高い百足が卓越したラップスキルを披露する一方、ZERO-COREは英語を交えたパンチラインで会場を驚かせた。
漢は「百足くんの期待通りのスキルとZERO-COREくんの意外なスキルにやられました。誰がどう見てももう1回でしょう」と延長戦を要求。予想外の延長戦に大いに盛り上がる会場の中、百足が辛くも勝負を制した。
漢は「色気づき方が良かったですね」と百足の勝利のポイントを解説し、DOTAMAは「ベストバウトばかりですね。百足くんはやりにくそうだったけど、最後はきちっとやり返していた」と百足の底力にうなった。
Bブロック第2試合は、愛知・東海出身のhMzと、愛媛・松山出身のLoco Frankkissがしのぎを削った。ユーモアたっぷりのワードセンスを駆使して戦うhMzに対し、Loco Frankkissは独特のキャラクターを全面に出して応戦。審査員たちは頭を抱えながらも、Loco Frankkissに軍配を上げた。
R-指定は「これ難しいっすよ...。Loco FrankkissのMCは訳分かんないけど、一発のパンチ力がデカかったんで」と戦評。
Bブロック第3試合は、東京・品川区出身のLEMと、大阪・堺出身の韻マンが対決。LEMが折り紙つきのスキルを披露するも、「韻のスペシャリスト」と豪語する韻マンが韻を踏みまくるMCで押し切り勝利。
DOTAMAは「衝撃のMCを見た気がしますね。LEMくんがバトルライマーだったけど、韻マンくんの固い韻にやられましたね。(韻の)数が多過ぎて全部は聞き取れなかった」と明かし、審査員も脱帽の韻の多さに仰天していた。
Bブロック第4試合は、神奈川・横須賀出身のベルと、前回優勝者の大阪・西成区出身のHARDY。元不良というベルの鋭い眼光とパワフルなMCに、HARDYは臆することなく「ここは不良の出る幕じゃない」と攻撃。バトル後も両者にらみ合い一触即発のピリピリした空気感を残した白熱したバトルは、ベルが勝利を収めた。
2人の激戦に、漢は「HARDYはエンジンがかかってなかったと思う」と、力を出し切れなかったHARDYの無念を語った。一方、T-Pablowはベルのラップに懸ける熱い思いに「ベルくん返しにしびれちゃいました」と称賛した。
実力者も敗退してしまう波瀾の1回戦に、会場はどよめきと興奮に包まれた。熾烈なバトルを経て勝ち上がった8人が、それぞれの対戦相手の思いを背負って2回戦に駒を進めた。
文=原田健
放送情報
BSスカパー!BAZOOKA!!!第15回高校生RAP選手権 in TOKYO
放送日時:2019年5月6日(月)21:00~
チャンネル:BSスカパー!
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