七海ひろきが少女時代、世界感に魅了された「少女革命ウテナ」を語る!

幼い頃に「王子様」と出会ったことをきっかけに、気高くも凛々しい王子様に憧れた少女・天上ウテナ。「僕」という一人称を使い、男装の麗人として生きる彼女は、鳳学園高等部へ転入する。そこでは、勝者に「世界を革命する力」を授ける"薔薇の花嫁"、姫宮アンシーを賭けた生徒会メンバーによるミステリアスな決闘(デュエル)が行われていた。1997年に放送されたアニメ「少女革命ウテナ」は、一流クリエイター陣のほとばしる才能が絶妙なバランスで掛け合わされた、それまでになかった斬新な青春物語としてアニメファンに大きな衝撃を与えた。

(C)1999少女革命ウテナ製作委員会

当時、「美少女戦士セーラームーン」のシリーズディレクターとして活躍していた幾原邦彦監督によるスタイリッシュかつ冒険的な演出、幾原監督の盟友として知られる脚本家・榎戸洋司が生み出す「世界の果て」「世界を革命する力」「永遠・奇跡・輝くもの」など、謎めいたワードを盛り込んだ退廃的なストーリーは、見る者をその独特な世界感に引き込んだ。そして、少女漫画家・さいとうちほがキャラクター原案を手掛けた華やかな登場人物たちや、マルチクリエイターとして一時代を築いた故・寺山修司が率いた劇団「天井桟敷」のメンバーだった、J・A・シーザーによる「絶対運命黙示録」など、一度聴いたら耳から離れない音楽は、老若男女問わず多くの人たちを魅了した。

元宝塚歌劇団の男役スターで、俳優、声優、歌手、アーティストなど、多方面で活動する七海ひろきも「ウテナ」の世界に一瞬にして心を奪われた一人。子供の頃にその唯一無二の世界に魅了されたという。実は、芸名に「天上」や「ウテナ」も候補に入れていたというほどの「ウテナ」ファンだ。

(C)1999少女革命ウテナ製作委員会

そんな彼女が少女時代に、その世界観に圧倒されて二度も映画館に足を運ぶほど夢中になったという『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』。本編前後に七海が作品の魅力を熱く語るミニ番組とともに、11月8日(日)にシネフィルWOWOWで放送される。今回、七海はピンク色の髪型に、鮮やかな花柄ブルゾンという劇場版のウテナを思い起こさせるスタイルで登場。番組冒頭ではエンターテイナーとしての彼女が感じる、作品の注目ポイントなどが語られる。

本編終了後に送るアフタートークでは劇場公開当時、予想外の展開と大胆な演出で多くのアニメファンの心を奪ったラストシーンに言及。「子供の頃は、深い意味までは分からなかったけど、とにかくカッコイイ!と思った」と、当時の印象を明かす。今も折に触れて見返すというこの作品について、「価値観や生き方によって見方や感想が変わる作品ですよね。一言で表すのは難しいけれど、子供から大人になっていくせめぎ合いのはざまの、成長物語だと思っています」と語る。番組では他にも、役者・声優として原作作品を演じる際に心掛けることや、王子様・お姫様観など、熱いトークを展開。

「今回初めて見る方は、世界観を1回で理解することは難しいかもしれません。ですが、映像の美しさ、音楽の高揚感、キャラクターの魅力にあふれた、いろいろな見方ができる作品です。そして、これまでに見たことがある方も、自分の今の気持ちや状況で、見え方や感じ方が変わるのではないでしょうか。新たな発見をしながら見られる"奥深さ"を、一緒に楽しんでいただければと思います」というコメントからも、七海の「ウテナ」への深い愛が感じられる。そんな彼女のナビゲートとともに、いまだに多くのファンに愛される理由をその目で確かめてほしい。

文=中村実香

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放送情報

少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録 【七海ひろきインタビュー付き】
放送日時:2020年11月8日(日)21:00~ほか
チャンネル:シネフィルWOWOW
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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