2021年も開催へ！浜崎あゆみが紡ぐカウントダウン・ライヴの歴史

浜崎あゆみがアーティストとしてデビューしたのは1998年。4月に「poker face」、6月に「YOU」、8月に「Trust」、10月に「For My Dear...」、12月にも「Depend on you」と、短いインターバルでシングルをリリース。楽曲のタイプはそれぞれ異なるが、思わず口ずさみたくなるキャッチーなメロディ、そして浜崎自身が手がける共感度の高い歌詞によって、リリースごとにファンが急増していった。そんな1998年の活躍の集大成的な内容となった初のオリジナルアルバム『A Song for ××』(1999年発売)はミリオンセールスを記録した。

1999年も「WHATEVER」をはじめ、「TO BE」「Boys & Girls」「appears」など、次々とシングルをヒットさせ、J-POPシーンでの確固たる地位を早くも確立させた。この頃から2000年代初頭にかけて多くの女性ソロアーティストがデビューし、シーンを盛り上げたが、浜崎は歌や楽曲の良さ、自身が紡ぐ歌詞の世界観などで個性を発揮。ファッションリーダー的存在でもあり、同性からの支持もあつかった。

そんな浜崎あゆみの活躍は多くの人が知るところであるが、アーティスト＝浜崎あゆみの魅力を存分に感じられるものとして"ライヴ"を上げることができる。2000年には初のライヴツアーを行い、大晦日には東京・国立代々木競技場第一体育館で初のカウントダウン・ライヴが開催された。2000年と2001年をつなぐカウントダウン・ライヴ。20世紀から21世紀へバトンが渡される貴重な瞬間ということもあって、多くのカウントダウンイベントも行われていた。浜崎のカウントダウン・ライヴも、ファンにとって記念すべき特別な公演となった。

そんなカウントダウン・ライヴを浜崎は継続し続け、"大晦日は国立代々木競技場第一体育館であゆのライヴ"というのを定着させた。同会場でのカウントダウン・ライヴは2016年まで17年連続で開催され、累計動員数50万人を突破した。ここで一旦区切りをつけたのは、同会場の改修工事によるもので、カウントダウン・ライヴにピリオドをつけたわけではない。

"ファンと一緒に新年を迎えたい"という思いから始まり、毎年の恒例行事へと育て、国立代々木競技場第一体育館は"聖地"となった。2018年は東京国際フォーラム ホールAで開催し、カウントダウン・ライヴを継続。そして2019年、3年ぶりに聖地に戻り、よりスケールアップしたステージでファンを楽しませた。

2020年、コロナ禍でありながらも継続したいという思いが強く、有観客でのカウントダウン・ライヴを予定していたが、サポートメンバーの感染がわかり、浜崎本人も濃厚接触者に該当していたため、やむなく中止となった。

そんな昨年の悔しさを乗り越え、今年の大晦日に浜崎あゆみが聖地に帰ってくる。30日、31日と2daysで開催されるが、30日は現在開催中のASIA TOURとして、31日はカウントダウン・ライヴとして、ということで、全く異なる内容になるとのこと。

過去に開催されたカウントダウン・ライヴでその変化と進化を振り返りながら、当日を楽しみにしたい。

文＝田中隆信

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