「珍島物語」などのヒット曲を持つ演歌歌手の天童よしみさん。今年は歌手生活50周年という大きな節目を迎えている。
「信じられないですね(笑)。振り返ると50年という年月はものすごく長いんですけど、大人になってからではなく、まだ子どもの頃にデビューしましたから、自然とこの道を歩かせてもらっているのかなというのを実感しています」
歌うことが大好きで、のど自慢大会にも多く出場し、優勝にも多く輝き、まさに歌と共に歩んできた人生といえる。
「コロナ禍で、ここ2年ぐらいはどうやって歌を届けたらいいのか分からなくなった時もありました。演歌はいろいろな世代の方に聴いていただいていますが、特に好んでいただいている方の年齢層は高めなので、コンサートが開催できても、会場に足を運ぶのを躊躇される方も多かったと思いますから。そこで、これまでとは違う方法で歌を届けられないかなと考えまして、YouTubeやインスタグラムを始めたり、配信ライブをしたり。初めてのことばかりでしたけど、それによってまたつながりができたことがすごくうれしかったです」
50年、活動を続けられたモチベーションについて聞いてみると、こう返ってきた。
「『好きな道を進ませてもらっているんだから、絶対にぶっ倒れないよ!演歌と歌を極めるしかない!』という強い気持ちがあったから、ここまでやってこられたんじゃないかなと思います」
天童さんは、「魅力があふれてる!演歌・歌謡曲向上委員会スペシャル」(歌謡ポップスチャンネル)に出演。
「歌の力で日本を元気にしたい。それが番組のテーマだということで、収録を楽しみにしていました。司会は安心感のある宮本隆治さんですし、出演者もよく知っている純烈さんと丘みどりちゃんですから。純烈の4人はカッコよくて面白くて、冗談を言ったら返してくれるんですけど、みどりちゃんも同じように面白くリアクションしてくれるので、すごく好きです。気心の知れている方たちと共演できて良かったです(笑)」
コロナが終息したら以前のように各地に歌いに行くことが今後の目標だという。
「もっとたくさんの方に歌を聴いてもらいたいですから、望まれるならどんなに遠くでも行きたいという気持ちでいっぱいです。生涯現役で頑張りたいなと。演歌界も若い世代が頑張っていますが、世代交代なんかせえへんで!(笑)」
てんどう・よしみ●9月26日生まれ、大阪府出身。1972年、「風が吹く」でデビュー。以降「道頓堀人情」「珍島物語」などのヒットを飛ばす。ディズニー映画『ブラザー・ベア』(2003年)では劇中歌を歌うなど、演歌の枠に収まらずに活躍を続ける。
撮影=尾崎篤志 取材・文=田中隆信
放送情報
魅力があふれてる!演歌・歌謡曲向上委員会スペシャル
放送日時:2022年3月12日(土) 17:00~
チャンネル:歌謡ポップスチャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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