「賢い医師生活」のユ・ヨンソクが幅の広い演技で魅せる！サイコパスの連続殺人犯を演じた「運の悪い日」

2020年から2021年にかけて2シーズンにわたって放送され、社会的ヒット作となった「賢い医師生活」シリーズ。その人気は未だ根強く、主演を務めたチョ・ジョンソクの歌手挑戦に密着した今年8月配信のドキュメンタリー「新人歌手チョ・ジョンソク」では、ドラマで同期医師たち通称"99ズ(ググズ)"を演じたキャストが再集結したことも話題となった。

そんなキャストの中でもユ・ヨンソクは11月22日から配信開始された「その電話が鳴るとき」での完全無欠のエリート報道官役での色気と人間味に溢れた姿も話題に。幅の広い演技力を武器に、作品ごとに異なる印象を放るヨンソクだが、彼がこれまで見たことのないようなダークな一面を発揮したのが、ドラマ「運の悪い日」(2023年)だ。

12月24日(火)からＷＯＷＯＷプライムにて日本初放送される本作は、韓国のウェブ漫画サイト「NAVERウェブトゥーン」の作品が原作。平凡なタクシー運転手が連続殺人犯を長距離客として乗せたことから、逃れられない事態に追い込まれていくサスペンススリラーだ。

映画「KCIA 南山の部長たち」(2020年)の大統領役をはじめ、"千の顔を持つ"と称される演技力を武器に数々の映画やドラマで活躍中のベテラン俳優イ・ソンミンが主演を務めたほか、「パラサイト 半地下の家族」(2019年)のイ・ジョンウンら実力派が集結した本格派の作品となっている。

借金が原因で、家族が離れ離れになってしまった主人公のタクシードライバーのオ・テク(イ・ソンミン)。息子からの電話で姉の学費をギャンブルで使い込んでしまったという話を聞き、金を稼ぐため普段なら断わる長距離客を乗せてしまう。しかし、その男は実は連続殺人鬼で、終点のない恐怖のドライブが幕を開けてしまう...。

ヨンソクが演じるのは、サイコパスな連続殺人鬼のクム・ヒョクス。「木浦に行きませんか？お金は上乗せするので」と爽やかな笑みを浮かべながらテクに近づく様子は端正なルックスも相まって魅力的。サイコパスの特徴である外面の良さもしっかりと表現している。

しかし、車に乗り込むとそのメッキが徐々に剥がれていく。「人を殺すのは簡単」と冗談まじりに話す際の一切目が笑っていない不気味な笑顔をはじめ、何を考えているのか分からない無表情や、バックミラー越しにドライバーに向ける冷たいまなざしで物語の緊迫感を高めていく。「賢い医師生活」をはじめとする柔和なイメージを払拭し、狂気の悪役になりきった戦慄の姿には、まさに新境地という言葉がピッタリだ。

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