「CHAEstと一緒に思い出を作るTo doリスト」コーナーでは、春と秋にやりたいことを話し合う予定だったが、ジョンヒョプは「To do リストは意味がないと思います」と話し始める。その理由について、「春・夏・秋・冬には素敵なものや美味しいものがたくさんあるし、みんなそれぞれ違うじゃないですか」と語り、「やりたいことは、SNSでハッシュタグを使って各自投稿してください」と新たな提案を行った。

続いて、CHAEstからジョンヒョプへ向けた手紙が届けられる。心のこもった言葉に、ジョンヒョプは目に涙を浮かべながら静かに耳を傾けた。俳優とファンという関係を超えた、深い信頼と絆がそこにあった。ジョンヒョプにとってCHAEstは、応援してくれる存在以上の、"家族"のような存在なのだろう。涙をぬぐいながら感謝の気持ちを丁寧に伝える姿から、その誠実な人柄とファンへの愛情がにじみ出ていた。

2部に入る休憩時間には、舞台裏を映したスペシャル映像がサプライズで上映された。楽屋でのリラックスした表情やステージ直前の真剣な面持ちなど、"素のジョンヒョプ"を感じられる貴重な時間となり、ファンの心をさらに惹きつけた。また、「犬のおまわりさん」のリズムに合わせてうさぎの耳を動かすというチャレンジ企画では、照れながらも一生懸命に耳を動かすジョンヒョプの姿に会場は大盛り上がり。リズムに乗り遅れそうになる場面でも笑顔で乗り切り、「かわいい！」という歓声と拍手が飛び交った。ファンとの4ショット撮影など直接交流できるコンテンツも充実し、CHAEstとの絆が一層深まる時間が続いた。

イベントのラストには、Krrの「My Regards」を披露。「思ったよりも多くの方が僕を心配してくれているのを知っていますし、いろんな姿を見たいと思っていることも知っています。僕は大丈夫です」と優しく、しかし力強い言葉を届けたジョンヒョプ。その誠実なまなざしとメッセージに、客席からは感動と安堵の拍手が送られた。

ファンとの時間を心から楽しみ、そして支えられていることへの感謝を惜しみなく伝え続けたチェ・ジョンヒョプ。この1stアニバーサリーファンミーティングを通じて、彼の人柄と魅力は、さらに多くの人々の心に深く刻まれたに違いない。

取材・文＝川崎龍也