時代劇だけじゃない!チャン・ヒョクがスリラーで本領発揮する圧倒的な気迫

「チュノ~推奴~」(2010年)や「客主~商売の神~」(2015年)、「私の国(原題)」(2019年)など数多くの韓国時代劇に出演し、その時代の偉人や名君をイキイキと浮かび上がらせてきた俳優、チャン・ヒョク。堂々たる佇まいや武術シーンを披露しており、"時代劇のカリスマ"とも称される彼だが、時代劇以外でもラブコメディやヒューマンドラマなど幅広いジャンルで存在感を示している。

■緊迫感と使命感を漂わせた犯罪スリラーの代表作

ヒョク自身の落ち着いた雰囲気や鋭い視線、どこかに"影"のあるような佇まいは、俳優としての最大の武器。恋愛ものや時代劇だけではなく、多様化する韓国ドラマジャンルの中で、ヒョクの武器が最大限に生かされるものと言えば、スリラージャンルといえるかもしれない。

ヒョクが初の刑事役に挑んだのは2017年に出演したサスペンスドラマ「ボイス〜112の奇跡〜」。制作は、犯罪スリラー系のジャンルものに強いとされる韓国のケーブルテレビ局・OCNだ。ヒョク扮する主人公のジニョクは、事件の通報から被害者の安否を分ける"ゴールデンタイム"と呼ばれるタイムリミット内に現場へ急行。特殊な聴覚で事件の手がかりを見つけ出すボイスプロファイラー・グォンジュ(イ・ハナ)とともに連続殺人事件の真犯人を追う。

妻を殺された過去を持つジニョクが醸す緊迫感、またそんな中で自身の子どもを守っていかねばならないという使命感はドラマのストーリーラインをより厚くするものだった。また、激しいアクションを織り交ぜた演出も手に汗を握らずにはいられない。同作は彼の代表作のひとつと数えられることは間違いないだろう。

「見た通りに話せ(原題)」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

■アクションでもカリスマ性がさく裂したし最新サスペンススリラー

そんなヒョクの最新作「見た通りに話せ(原題)」もOCN制作のサスペンススリラーとあって、日本初放送を間近に控えた今、期待が高まっている。6月7日(日)にMnetで第1話が先行放送される本作は、連続殺人犯により婚約者を殺害された天才プロファイラーのオ・ヒョンジェ(ヒョク)と、事件の目撃者であり一度見た場面をそのまま記憶する特別な能力を持つ刑事、チャ・スヨン(チェ・スヨン/少女時代)が共に殺人犯を追跡するというストーリーだ。

「見た通りに話せ(原題)」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

ヒョク扮するヒョンジェは婚約者が殺されたことをきっかけに、5年もの間社会から身を隠す。しかし再び当時の犯人と同じ手口の犯行が発生。犯人追跡に身を乗り出すことになる。隠遁生活を経て姿を現したヒョンジェの出で立ちは、サングラスに手袋、そして車いすで登場するという衝撃的な姿。低い声で相手と精神的な距離を取るように話す様も、ミステリアスな雰囲気を醸しておりキャラクターのダークな一面を引き立たせている。

「見た通りに話せ(原題)」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

また、アクションシーンでもカリスマ性がさく裂。犯人への手掛かりを追跡する場面では、1本のロープだけで2階の高さの壁をよじ登るアクションに挑戦した。これは、当初台本には予定されておらず、現場で生まれたヒョクのアイディア。ヒョンジェとシンクロしたヒョクだからこそできたこの提案により、ドラマの緊張感がより一層高まった名場面となっている。

「見た通りに話せ(原題)」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

役柄の心の闇を映し出し、以前から定評のあるアクションでスリリングなシーンを展開してくれるヒョク。彼の圧倒的な気迫が盛り上げる新作サスペンスはきっとまた代表作として数えられることだろう。

文=津金美雪

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放送情報

見た通りに話せ(原題) 1話先行放送
放送日時:2020年6月7日(日)17:30~
※レギュラー放送は、6月19日(金)より毎週(金)(土)21:30~
チャンネル:Mnet
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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