神業的な豹変ぶり!チソンが今の地位に至るまでの様々な挑戦

「キルミー・ヒールミー」
「キルミー・ヒールミー」

1999年のデビュー以来、初めて本格リアリティ番組「RUN」に出演し、新たな"挑戦"を見せた演技派俳優チソン。もともと走ることが日課だというチソンは、「ボスを守れ」(2011年)で共演してから親交の厚いジェジュンがゲストで番組を訪れた際も、軽快な走りとジェジュンへの温かい励ましを見せて注目を集めた。

初のリアリティ番組もそうだが、約20年に及ぶチソンの俳優人生を振り返ってみると、本当に様々な"挑戦"の連続だ。そんなチソンの軌跡を振り返るかのように、彼の出世作3本がDATVにて12月に「チソン特集」として放送される。40代の今も年齢を重ねたからこその説得力で、新たな代表作を更新し続けるチソンの魅力とは一体どこにあるのだろうか。

チソンを一躍トップスターに押し上げた「オールイン 運命の愛」

(C)SBS

高校生の時から俳優を志すようになったチソンだが、当初は父の反対を押し切る形でソウルに上京。デビュー作「カイスト」(1999年)の製作陣へ自ら直談判をして、見事に役を勝ち取ったことから彼の俳優人生は始まった。そんなチソンを一躍トップスターに押し上げた作品と言えば、当時人気絶頂だったイ・ビョンホンの恋敵を演じた「オールイン 運命の愛」(2003年)だ。

「オールイン 運命の愛」

(C)SBS

賭博師の叔父に育てられた孤児のイナ(イ・ビョンホン)と、チソン扮する御曹司ジョンウォン。対照的な生い立ちでありながら熱い友情で結ばれた2人は、どちらもスヨン(ソン・ヘギョ)という女性に想いを寄せたことから運命を狂わせていく...。視聴率は50%近くを記録し、主人公イナを演じたイ・ビョンホンの演技が光る名作だが、爽やかな外見からは想像も付かない野心を秘めたジョンウォンを演じたチソンの存在感も負けておらず、同作でブレイクを果たすことになった。

「コンフェッション 友の告白」

(C)2014 OPUS PICTURES, All Rights Reserved.

チュ・ジフン、イ・グァンスと共演した映画『コンフェッション 友の告白』(2014年)では、ある強盗火災事件をきっかけに男たちの友情が葛藤へと反転していく緊迫感を体現。信じていた友人に裏切られた心情を巧みに表したことでも高い評価を受けた。

また前年に、「ラストダンスは私と一緒に」(2004年)で共演した女優イ・ボヨンと結婚し、2児のパパとなった今では"愛妻家"としても広く知られているチソン。本作でも妻子を愛する正義感の強い消防士を演じており、現在に通ずる愛妻家の一面も彷彿とさせている。

「コンフェッション 友の告白」

(C)2014 OPUS PICTURES, All Rights Reserved.

「キルミー・ヒールミー」

(C) 2015 MBC

そして、現在のチソンを語る上で欠かせないのが、生涯初のMBC演技大賞に輝き「今年のドラマ賞」や「ベストカップル賞」など合わせて12冠に輝いた「キルミー・ヒールミー」(2015年)だ。チソンは同作で7つもの異なる人格を有する御曹司・ドヒョンを演じ、もとの主人格は温厚な青年でありながら、酒好きのおじさん、自殺願望のある高校生、自由奔放な女子高生、攻撃的な男などを見事に演じ分けて見せた。それぞれの人格で、目つきや声のトーン、所作までを神業的に豹変させ、演技派の名をほしいままにした。

「キルミー・ヒールミー」

(C) 2015 MBC

「キルミー・ヒールミー」

(C) 2015 MBC

「キルミー・ヒールミー」

(C) 2015 MBC

その後も、敏腕検事を演じSBS演技大賞を受賞した「被告人」(2017年)や、10秒以内に患者の症状を把握する天才医師ヨハンを演じた「医師ヨハン(原題)」(2019年)など、様々な役柄にピタリとハマる演技を見せているチソン。次回作では一体どんな"挑戦"を見せてくれるのか、非常に楽しみである。

文=津金美雪

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放送情報

コンフェッション 友の告白
放送日時:2020年12月4日(金)20:00~
キルミー・ヒールミー
放送日時:2020年12月20日(日)23:00~(2話連続放送)
オールイン 運命の愛
放送日時:2020年12月24日(木)0:15~
※毎週(火)~(土)0:15~
チャンネル:DATV
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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