「AD-LIVE 2023」総合プロデューサーの鈴村健一が今年のキャスティングを語る!「どのチームも素晴らしい組み合わせ」

「毎年やることを変えているので、企画や世界観などは、常に検討しています。準備に1年近くかかるので、その年の公演が終わった途端に来年の公演の内容を決めるんです。過去に思いついた『人生の分岐』というテーマがあったんですが、何度か検証してみたんですけど、あまりうまくいかなくて。でも心のどこかでずっと、『人生の分岐』というテーマが即興劇に向いてる仕組みだなと思っていて、『なんとか形にしたいな』という思いが今回の『運命のやりなおし』に繋がりました」

――「AD-LIVE 2023」のキャスティングの見どころは?

「どのチームも素晴らしい組み合わせになったと思います。初日となる8月26日(土)の東京公演出演の下野紘くんと鳥海浩輔さんは、2人とも"巧"なんですよね。面白いのが、2人とも毎回少しシリアスな設定を持ってくるんです。下野くんはバッドエンド大好きマンで、鳥海さんは逆に泣けるエンドを持ってきて、毎回泣かせるんです。その2人がマッチしたら、即興劇なのに、とても即興には見えないものに辿り着けるかもしれないと思っています」

――鈴村さんにとっての「AD-LIVE」を一言で表現すると、どんな言葉になりますか?

「短く言えば『誰も結末を知らない』です。これがやっぱり一番面白いところで、お客さんもスタッフも出演者もわからないというのが、すごいところで。自分のやりたい結末に辿り着ける役者さんも多いですけど、『全然違う結末になっちゃった!』みたいな人もやっぱりいるんです。テーマや構造に沿って、より自由度が高まりそうだけど、どんな転がり方をしてもいいような、プロットを書くんですが、やっぱり想定外のことが起きます。そこが『AD-LIVE』ならではの魅力かなと思います」

――最後に「AD-LIVE 2023」を楽しみにしている皆さまへメッセージをお願いします

「今回は過去の公演からいろいろなエッセンスを引っ張ってきた集大成として作っています。エッセンスはこっそり目に散りばめています。これは15年やってきたからこそできる、コンテンツとそれを作ってきた僕たちスタッフの力だと思っていて。そういうものがちゃんと遺憾なく発揮できる仕組みになっています。あとはもう役者さんがのびのびやってくれればきっとすごいことになるという感じですね。役者さんが何をどれだけ仕掛けてくるかは、僕も本当にわかりません。エンターテイナーたちばかりなので、きっと今回もとんでもないことをやってくると思います。今年はかなり演劇色が強い公演になると思いますので、大笑いもできるし、もしかしたら涙、涙の公演もあるんじゃないかなと思います。自分の感情を大いに吐き出したい方、発散させたい方は、ぜひ見に来ていただきたいなと思います。会場以外にも、ライブ・ビューイングやライブ配信もありますので、皆さんの生活にあった、お好きなスタイルでお楽しみください。よろしくお願いします」

撮影=皆藤健治 取材・文=中村実香

この記事の全ての画像を見る

公演情報

AD-LIVE 2023
東京公演:2023年8月26日(土)、27日(日)
大阪公演:2023年9月23日(土)、24日(日)
東京特別公演:2023年11月11日(土)、12日(日)

詳しくはこちら

キャンペーンバナー