松岡禎丞「人に笑っていてほしい」 アニメ『TO BE HERO X』で自身と重なったリトルジョニーの素顔
声優

――松岡さんと親交のある声優さんがたくさん出演していらっしゃいますが、共演者の方々とのエピソードはありますか?
「別々に録っているんです。全員が一同に介して録ったシーンは一回もなかったです。みんな揃ったジャパンプレミアの時に隣の控室だった島崎 信長(※「崎」は正しくは「立さき」)さんとはお話しましたね」
――今作は原音の中国語版があり、日本語版は吹き替えのような形ですが、演じる上で違うことはありましたか?
「声優の仕事として吹き替えもやっているので、あまり変わらないです。原音があると、それがお芝居の道しるべになって、そこに自分が考えたビッグジョニーやリトルジョニーを肉付けしていく。基本的には原音で得た演技の方向性や性格を覚えた上でやってしまえばそんなに苦労することもなかったです」
――演じられたリトルジョニーの第一印象は?
「最初は、ものすごく天真爛漫な元気な男の子っていう印象を受けたんですが、蓋を開いてみると、結構黒いものがあって。実は意外とズボラだったり、ビッグジョニーのことをは『ダーチャンは俺の息子なんだ!』って言ってるところがあったり。ダーチャンも可愛いだけなのかなって思ったら結構凶暴な部分があって、意識がシンクロしているこの2人には何があるのかなって思いました」
――その陽気な雰囲気にちょっと危うさを感じますね
「そうですね。あれ?この子なんか頑張ってキャラを作っているのかな?って」

――ビッグジョニーは人情一体の絆と謳っていますが、演技にどう反映させていますか?
「ビッグジョニーを"獣"として線引きをしてないんです。家族であって、対等の関係としてみています。ペットではなく家族という考えが『俺の息子なんだ』って言っている部分からも読み取れます。2人の衝動的な波長がシンクロしている時にビッグジョニーがギラギラするのですが、感情が高ぶれば高ぶるほどそれがシンクロします。それは表現しようとしたというよりも、結果的にそうなった感じです。そこのさじ加減は皆さんと相談して作っていきました」
――2人のコンビとしての魅力は?
「この2人だからできるっていうことがあるんですよね。戦術についても、2人の日常を見ていても。あとは、リトルジョニーは人を信じやすいので、目が離せないです。だから、この2人は面白いんだなって思います」
――リトル&ビッグジョニーはヒーローランキング上位ですが、人気の理由は何だと考えますか?
「2人揃っての可愛さからですかね。最初からリトルジョニーとビッグジョニーは一緒にいるのが自然なくらいなので、どちらかがいないと、あれどうしたの?ってなっちゃう。だから2人で一緒にいないと、これは成立しないのではないかなと思います」
――印象に残っている他のヒーローとのエピソードはありますか?
「リトルジョニー&ビッグジョニー編1話、黙殺との車のシーンとか良かったですね。リトルジョニーが言ったことにドン引きしていたりとか」
――黙殺の心の中のツッコミがあるからこそ、リトルジョニーの空気を一人で感じているのが愛おしく見えますよね。クイーンとの絡みはいかがでしたか?
「クイーンとは無理やり仲良くなったっていう、表現が正しいのかもしれないです。下手したらナンパに見えてしまうので、グイグイいきすぎないように調整を頑張りました。結果的に『ビッグジョニー可愛い!』ってなってくれて良かったです」
放送情報
TVアニメ「TO BE HERO X」
放送:フジテレビ系、毎週日曜9:30〜
配信:Netflix、Prime Videoほかで配信中
声の出演者:宮野真守、花澤香菜、内山昂輝、中村悠一、松岡禎丞、佐倉綾音、水瀬いのり、山寺宏一、島﨑信長、花江夏樹ほか
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