入野自由&潘めぐみ、『DIGIMON BEATBREAK』で深まった関係性 「現場での安心感が本当にすごいです」
声優
――ちなみに、お2人が初めてデジモンに触れたのはいつ頃ですか?
潘「私は『デジタルモンスター』からでした」
入野「僕も同じです。みんな持って遊んでいましたし、ちょうど僕たちの世代が一番デジモンに触れていた年代でした」
――好きなデジモンシリーズや思い入れのある作品はありますか?
入野「やっぱり『デジモンアドベンチャー』ですね。劇場版も含めて一番よく観ていた作品で、当時はすごく憧れていました」
潘「深刻なテーマも描かれていますよね。本作にも通じますが、子どもたちの家庭環境に事情があったり、社会的な問題も忌憚なく描かれたり。小さい頃でも心が震える瞬間がたくさんあって、すごく記憶に残っています」
――お2人が演じられたキャラクターの印象や、演じるうえで意識されたことを教えてください
入野「"主人公"というより、どちらかというとライバルキャラのような雰囲気ですよね。クールで影があって、少しツンとした空気をまとっている少年なんですけど、物語が進むにつれて、むしろヒロイン的とも言えるほど"悲劇性"を抱えているキャラクターだなと感じています。今2クール目を収録しているのですが、彼はどんどん変わっていくんです。変化が大きければ大きいほど、物語が一区切りを迎えるときにどんな姿になっているんだろうと、演じていてとても楽しみになるキャラクターです」
――八神太一や本宮大輔のような情熱的な主人公とはまた違いますよね
入野「そうなんです。これまでのデジモンの主人公は、チームを引っ張って物語を動かしていくタイプでした。でも彼は巻き込まれていくことで旅が始まっていきます。とはいえ、主人公にもいろんなタイプがいますよね。彼の場合は、ゲッコーモンをはじめ多くのキャラクターと出会う中で、少しずつ自分で選んで前に進むようになっていくんです」
――潘さんが演じられたゲッコーモンについてはどんな印象を持ちましたか?
潘「1話でトモロウからゲッコーモンが生まれた瞬間は、彼の感情が最もピークに達した場面だと思うのですが、だからこそ爆発的なエネルギーを持っていて。自由奔放で、感情表現が豊かで、食いしん坊で、わんぱくで......本当に"トモロウから生まれた存在"なのかと感じるほど。最初はトモロウとは対になるようにも見えるかもしれませんが、これまで同様、デジモンとパートナーの関係には似ている部分や互いを補う部分がありますし、時には"憧れ"の気持ちも生まれる。そうした中で、ゲッコーモンは、トモロウの中にある悶々とした感情や葛藤を打ち破る存在なのかなと。劇中でも"合わせ鏡"という表現が出てきますが、ゲッコーモンが動けば動くほど、これがトモロウの本心なのかもしれないと見え方が変わってくるんです。自分勝手に見える行動もありますが、それはトモロウの奥底にある気持ちが反映されている可能性もあるのかなって。初めは敵だと誤解されますけど、根底にはトモロウが大好きという気持ちがあるキャラクターだと思います」
――ゲッコーモンの声も特徴的ですが、どのように作っていったのでしょうか?
潘「基本的に"キャラクターのイメージに自分が寄せていく"というスタイルで作っています」
入野「オーディションのときから今の声の方向性だったんですか?」
潘「はい。オーディションはゲッコーモンのセリフのみだったので、進化後の姿などは全くわからずに臨みました(笑)。ただ、監督からヒーローっぽくしないでくださいという明確な指示があったんです。正義感で動くのではなく、イタズラ心や興味、本能的なまま動いてほしいと。正義のため、というより自分の欲で行動する。その方がゲッコーモンらしいのかなと。その中で、最も作用する要素はトモロウの感情なんです。入野さんが演じるトモロウの心の動きを敏感に受け取れるように、マイク前では意識しています」









