鈴村健一×太田哲治インタビュー!映画『銀魂』復活に「『終わる終わる詐欺』に引っかからない心になっていた」
声優
――原作が終わっても人気が高い『銀魂』。お二人もファンの方の熱量を感じとる機会が多かったのではないでしょうか?
太田「私にではなく山崎宛てのファンレターをもらったことがあります。山崎への愛を長文で書いてくださっていて...。これを私に託されてどうしようとは思ったのですが、『愛されているんだな』と感じられてすごくうれしかったです」
鈴村「銀魂は『みんなが見ていた作品』だったと思うんですよ。長く続いている分、当時見てくださっていた方が社会人になっている。例えば、ミュージシャンの方って『銀魂』を見ている率が高く、現場でお会いすると『銀魂見ていました』『沖田ですよね』と言われることがよくあります」
太田「そうですよねー」
鈴村「あと"すげえな"と思ったのは、海外に行ったときですね。空港で手続きをしていると、カーテンが開いて、女性職員さんが2人出てきたんです。そこで『彼女たちは沖田の大ファンなんだ。頼むからサインをしてやってくれ』と言われたことがありました。あと、金属探知機でピピピとやられているときに急に『...オキタ?』と言われたことも(笑)。海外では、人気のすごさを実感するタイミングが何度もありましたね」
――なぜここまで『銀魂』は愛されるのか。演者目線でどんなことを感じていますか?
太田「空知先生がすごすぎるんですよ。話の組み立て方もそうですし、ギャグと人情もののバランスがいいし、大衆に愛され続けている寅さん(男はつらいよ)の雰囲気も感じる。特にコメディー部分でうまいなと思うのが、時事ネタを取り入れ、トレンドを押さえているところです。フィクションであり時代背景も違いますが、『銀魂』は現代とリンクしていて『今が楽しい』という言葉が合っている作品だなと思います」
鈴村「原点がブレていないところがいいなと思いますね。僕の好きな起業家の言葉に『枯れた技術の水平思考』という言葉があります。何事も最先端の技術で成り立っていると思いがちですが、新しく作られるものやトレンドになるものって、昔からあるもの。つまり枯れた技術を再構築しているんですよね。『銀魂』もまさにそう。ドリフのような普遍的なドタバタコントと、メロドラマや昼ドラのようなストーリーがベースに組み込まれている。でも、それらを混ぜ合わせることで、新しさを感じるんです。この『枯れた技術の水平思考』を漫画で表現した空知さんって、やっぱりすごいなと思いますね」
(C)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会
文・写真=浜瀬将樹









