悠木碧が『蜘蛛ですが、なにか?』で言っておきたいことに、堀江瞬「確かにすごい」

――アフレコの状況はいかがですか?

悠木「実は、この作品で誰かと録ったことが一度もないんです。ずっと1人で録っていて。そっちはどうなの?」

堀江「人間サイドは、人間同士でよろしくやっています(笑)。でも、現場では悠木さんが大変そうって話で持ちきりです」

悠木「人間サイドがどういう感じなのか、実は出来上がった映像で初めて知るので、少し別世界な感覚でやっています。だから、インタビューでもこの作品の良さを語る時に、人間サイドのことが話せないんですよ(笑)」

――お互いのキャラクターの魅力的だなと思う点はどこですか?

悠木「人の形をしているし、友達がいる。兄弟がいたり、肩に乗せているドラゴンがすごくカワイイ。ズルいです!」

堀江「うらやましいところですよね(笑)。それからすると蜘蛛子は、僕だったら自ら命を絶ってもおかしくないような状況です。まず蜘蛛っていう自分を受け入れられないと思うし...」

悠木「言い過ぎだ~(笑)」

堀江「(笑)。いきなりこのサバイバルな状況に置かれても、どんな時でも諦めずに逆境に立ち向かっていくところは、本当にすごいなと思います」

悠木「まあいいかって感じなんですよね。ポジティブじゃないとやっていけなかったから。それでいうと、転生先が逆じゃなくて良かったなと思います」

――演じられる上で意識されている点はありますか?

悠木「一人語りをしている中に後々重要になってくることがたくさんあるので、そこはちゃんと聴かせたいけど、楽しく、賑やかだなと思ってほしいので、バランスはすごく難しかったです。基本的にはテンションを高めにして、ここだけは聴いてほしいというパートだけを立てるようにしないと、情報量がやっぱり多い。異世界転生あるあるですが、主人公はやたらとモノローグが長いので、その処理を説明ゼリフにせずに、説明として理解してほしいところとの差を、明確に分けていくことが必要だなと思いました」

堀江「すごい。それは監督とのすり合わせではなくて、自分の判断ですか?」

悠木「最初にそう思ってやって、要望があった時に変えていますね。監督には、立ててほしいところは言っていただいています。できているかどうかは分からないですけど、『そういえば言ってたな』と後々になって思い出してもらえるようにしたいです」

堀江「僕はオーディションの時から、強そうにしないでくださいと言われていて、後半にかけて覚醒していくまでは、少し弱そうな感じで演じています。だから戦闘シーンでも、最初のうちは魔物に勝てそうなのに『負けそうな感じを出してください』、後半は覚醒するので『すごいスピードで成長していく過程を声で表現してください』と言われていたので、その点は意識しました。だから、第1話と最終話ではだいぶ違うキャラクターになっているんじゃないかなと思います」

文・撮影=永田正雄

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放送情報

蜘蛛ですが、なにか?
放送日時:2021年1月8日(金)21:30~
※毎週(金)21:30~ほか
チャンネル:アニメシアターX(AT-X)
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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