山田裕貴のかつてない熱演に息を呑む!佐藤泰志原作のやるせない人間ドラマ「夜、鳥たちが啼く」

「夜、鳥たちが啼く」
「夜、鳥たちが啼く」

(C) 2022 クロックワークス

2011年に「海賊戦隊ゴーカイジャー」で俳優デビューした山田裕貴。以降も話題作への出演を重ね、2022年にはエランドール賞新人賞を受賞したが、今年もさらなる飛躍を遂げている。

4月と6月に続編2部作が公開した「東京リベンジャーズ」シリーズのドラケンや、7月公開の映画「キングダム 運命の炎」の万極など、大ヒット作でも主要な役どころで出演。また、11月3日(金)には映画「ゴジラ-1.0」の公開も控えている。さらに4月から放送されたドラマ「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」で主演を務め、大河ドラマ「どうする家康」にも戦国最強武将の一人・本多忠勝役で出演している。

癖のあるキャラクターや特異な設定も自らに落とし込んで、作品の世界観に自然と溶け込む。普通の青年から不良、武将までまったく異なるキャラクターを多彩に演じ分けることから、"カメレオン俳優"とも評価されるほど。そんな山田は昨年主演を務めた映画「夜、鳥たちが啼く」の熱演でも鮮烈な印象を残した。

山田裕貴と松本まりかが共演した映画「夜、鳥たちが啼く」
山田裕貴と松本まりかが共演した映画「夜、鳥たちが啼く」

(C) 2022 クロックワークス

本作は佐藤泰志の同名短編小説を映画化した意欲作。佐藤は芥川賞に5度ノミネートされながらも受賞を逃し、41歳の若さで自ら命を絶つが、近年は「そこのみにて光輝く」や「きみの鳥はうたえる」が映画化されるなど再評価の機運が高まっている。不遇な作家の隠れた傑作をもとに、「アルプススタンドのはしの方」(2020年)以降、良作を多く手掛ける城定秀夫監督が映像化に挑んだ。

若くして小説家デビューするも鳴かず飛ばずで同棲中だった恋人にも去られ、鬱屈とした日々を送る慎一。そんな彼のもとに、友人の元妻・裕子が、幼い息子アキラを連れて引っ越してくる。慎一が恋人と暮らしていた一軒家を、離婚して行き場を失った二人に提供し、自身は離れのプレハブで寝起きする歪な半同居生活が始まる...。

自分自身への苛立ちから身勝手に他者を傷つけてきた慎一は、自らの無様な姿を夜ごと終わりのない物語へと綴っていく。裕子はアキラが眠ると行きずりの出会いを求めて夜の街へ出かけ、父親に去られ深く傷ついたアキラは身近な存在となった慎一を慕い始める。互いに深入りしないよう距離を保ちながら表面的には穏やかな日々を重ねるが、二人とも未だ前に進む一歩を踏み出せない。

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放送情報

夜、鳥たちが啼く
放送日時:2023年10月8日(日)22:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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