ツンデレ男を演じさせたら日本一、坂口健太郎と東宝シンデレラの天才子役が共演した「Dr.チョコレート」

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唯がいくら天才的な腕を持つといえども、ひとりでは手術はできない。そこで野田は、唯のために優秀な腕を持つ麻酔科医・座間味和直(小澤征悦)ら6人のスタッフを集める。報酬は1人1回1千万円。ちょっと金銭感覚の狂った、手塚治虫の漫画「ブラックジャック」のようなチームだが、みんなお人好しで、雰囲気はほんわかしている。

そんな漫画のような設定や、大人並みの頭脳を持つ少女という設定は、いかにも「金田一少年の事件簿」などを放送してきた日本テレビの土曜ドラマ枠らしいテイストで楽しめるが、映画「ヘルドッグス」で2022年日本アカデミー賞優秀助演男優賞を獲得した坂口が本領を発揮するのは、終盤、野田が自分でメスを握り手術をしなければならなくなる場面。外科医にとっては生命線である手を失った苦悩と挫折感、唯への親のような愛情と友情を顔に滲ませる。果たしてその手術は成功するのか。そして、野田は医師としての自分を取り戻せるのか。ライトな娯楽作だとわかっていても、坂口の熱演に引き込まれてしまう。

これが連続ドラマ初のヒロイン役となる白山の安定した演技もすごい。2022年、第9回東宝シンデレラのグランプリに史上最年少で選ばれた彼女は、東宝シンデレラの先輩である長澤まさみに似ている。外ハネのヘアスタイルと童話絵本から抜け出してきたかのようなワンピースがかわいらしく、撮影中は坂口のことを優しいお兄さんとして慕っていたようだ。

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ドラマは唯たちが復讐を果たすリベンジものだが、野田が「新聞記者の女」とツンなあだ名をつけた渚との淡いラブ展開もあり。最終回では期待にたがわず、「またデレた~」と笑いながら見終わることができるはずだ。

文=小田慶子

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放送情報

Dr.チョコレート 一挙放送
放送日時:2023年10月21日(土)11:00~
チャンネル:日テレプラス
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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