主演・染谷将太がつくりだす独特の空気感に引き込まれる、映画「不気味なものの肌に触れる」

今年3月に開催された、アジア全域版アカデミー賞とも言われる「第17回アジア・フィルム・アワード」(AFA)で、最優秀作品賞と最優秀音楽賞を受賞した「悪は存在しない」の公開が控える濱口竜介監督が手掛けた人間ドラマ「不気味なものの肌に触れる」が4月24日(水)に日本映画専門チャンネルで放送される。本作は、構想途中の長編映画「FLOODS」の前日譚、序章という位置づけの中編映画となっている。主演の染谷将太をはじめ、石田法嗣、渋川清彦ら実力派俳優がそろう。

染谷が演じるのは、父を亡くして、腹違いの兄・斗吾(渋川)に引き取られた主人公千尋。斗吾と彼の恋人・里美(瀬戸夏実)が暮らす家に温かく迎え入れられるが、千尋の孤独は消せなかった。そんな千尋が夢中になれるものは、同い年の直也(石田)とのダンス。しかし、無心に練習に励む彼らの周りで、やがて不穏な出来事が起こり始め...。

触れるか、触れないか――。冒頭から繰り広げられるダンスシーンは、これまでに見たことのない独特な動きと質感で、その異質さに一瞬でグッと物語に引き込まれる。神経を研ぎ澄まし、互いを全身で感じながら、決して触れることのないギリギリのラインで踊り続ける2人。奇妙で、不気味。だけど、それでいて艶っぽく、何とも形容しがたい独特の空気を纏っている。この唯一無二の空気感は映画全編に張り巡らされており、気付けば映画の世界に没入。その生々しさから目が離せなくなる。ダンスの他にも、古代魚、意味深長な言葉たち...。ミステリアスという言葉だけで括れない、随所に散りばめられた謎。何度も繰り返し鑑賞して、その謎を少しでも理解したい。そう思わせる作品だ。

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放送情報【スカパー!】

不気味なものの肌に触れる
放送日時:4月24日(水) 2:35~
放送チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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