
橋本愛が主演を務める映画「早乙女カナコの場合は」が3月14日(金)に公開される。
柚木麻子の小説「早稲女、女、男」を映画化した本作。大学生になったばかりの主人公・早乙女カナコ(橋本)は、脚本家を目指す長津田啓士(中川大志)と出会い交際を始める。3年後、カナコは大手出版社に就職が決まったが、長津田は口ばかりでまったく脚本を書かない。そんな2人はだんだんとすれ違って...。
今回、カナコの大学入学から10年の歳月を描く本映画を掘り下げるべく、橋本と中川にインタビューを行った。

――完成作をご覧になったあと、演者としてどんなことを感じられましたか?
橋本「現場では『これってどう見えるんだろうな』と、不思議に思うことがあったんですけど、完成作を見て『矢崎(仁司/監督)さんはこういう映画を撮りたかったんだな』、『こういう空気を閉じ込めたかったんだな』と強く感じました。すべてではないですけど、台詞が詩的に立ち上がっているし、映像と声が別の時空で響いてるようなシーンもあってすごく面白いなと思いましたね」
中川「最初にいただいていた脚本からすると、実際に演じなかったシーン、現場でやらなかったシーンもあって、完成がどうなるのかなと思っていたんですけど、その思いとは裏腹に、いろんなものが凝縮された作品になったなと思います」
――色気があって吸い込まれそうな魅力のある長津田ですが、中川さんはどうキャラクターを作っていったのですか?
中川「独特の世界観、ファッション、思想、言葉...。一見奇抜でクセのある男なんですけど、よくよく紐解いてみると、じつはものすごく小心者で、もろい男で、人間臭くていいなと思っていました。ただ、そんな長津田が積み上げてきたものを抜きにした彼本来の部分、もしかしたら彼自身も気づいていない弱さを軸にできたらなと考えましたし、口を開けばひねくれたことばかり言うんですけど、そんなところもチャーミングに受け取ってくださったらいいなとは思っていましたね」

映画情報
映画「早乙女カナコの場合は」
公開日:3月14日(金)
原作:柚木麻子
監督:矢崎仁司
出演:橋本愛、中川大志、山田杏奈、臼田あさ美、中村蒼ほか
(C)2015 柚木麻子/祥伝社 (C)2025「早乙女カナコの場合は」製作委員会
配給:日活/KDDI
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