NOA×阪口珠美×阿久根温世が"狂気的な愛"について語る「根っこの気持ちは...」『救い、巣喰われ』インタビュー

俳優

2
NOA
NOA

――(笑)。阪口さんも心の扉は開いていらっしゃると

阪口「少しずつ開いています(笑)。すでにリラックスしてお話しできているので、もしあるならば3人でのシーンも楽しみです」

――NOAさんは、天に惹かれ、その想いが「狂気の愛」へと変貌する千秋を演じます。その変わりゆく心のグラデーションをどう演じようと考えていますか?

NOA「女性を弄ぶ感覚は普段の自分とかけ離れているし、キャラクター的にもしっかり格好つけないといけない。いろいろと考える必要はありますが、天に心を許していく序盤は『千秋になろう』と意識しすぎず、逆に彼を遠ざけていくほうがいいのかな、と思っています。もしかしたら、先々のことを考えずに演じることが正解なんじゃないかなって思うんですよね」

――天はひょんなことから俳優業をスタートさせ、千秋との関係が深くなっていきます。どんなところを軸にして演技をしていますか?

阪口「天ちゃんはもともとアイドルで、そこから女優の道を歩む役です。緊張しながら毎日撮影をしている私の"ドキドキ感"は、天ちゃんと通ずるものがあると思うので、気負いすぎず、そのままの自分を重ねるように演技をしています」

阪口珠美
阪口珠美

――浬は天と「ある関係」がある役です。意識している点はありますか?

阿久根「千秋といるときと、天といるときの差をしっかり出すようにしています。千秋といるときは、いい意味で力を抜いて楽しいのですが、天は違う。2人の間にある"過去"が、浬にとっても天にとっても複雑で重い部分なので、天といるときは緊張感を持ち、距離があるように見えるお芝居をしていますね」

――今後明らかとなっていく「千秋の狂気的な愛」について、どんな印象を持たれましたか?

NOA「インパクトのある愛だなと思います。ただ、あれほどの執着心や一途さ、真っすぐさは、すごいなと思いますね。『誰にも渡したくない』という独占欲による行動は間違いだらけなのかもしれないけれど、もしかすると根っこの気持ちは素敵なのかなって。そこは千秋の魅力なのかなと思いました」

阪口「千秋に魅力的なところがあったから、天ちゃんも好きになったんだろうなと思うんです。その愛はすごく重いですが、あれだけ一途に愛してくれるって素敵だと思います」

阿久根「表現が難しいですが、『分かる部分もある』という印象です。もちろんやってはいけないこともしているのですが、本当に好きだからこその行動だから難しい。浬も複雑に思っている分、そこにはリアリティーさも描かれていると思います」

阿久根温世
阿久根温世

――千秋は天なしでは生きられなくなります。皆さんは「1人の時間」に耐えられるほうですか?

NOA「最近まで、絶対に1人のほうがいいと思っていたんです。でも最近気づいたのは、意外と寂しがり屋だったこと。少し時間が空けば友だちに電話をして『今からごはん一緒に行かない?』、『一瞬会わない?』と聞いてしまいます。昔は『ひとりディズニー』に行ったくらい1人行動ができたのに、今は絶対に無理。人と一緒にごはんを食べて『おいしいね』と共有できる喜びを知ってしまったんです」

阪口「一人暮らしを始める前までは『1人になりたい!』と思っていたのですが、今は寂しくてたまらないです。1人は嫌です。誰かいてほしいです(笑)。自分にとっては、同期やお友だちなど、ありとあらゆる人とお話する時間が必要だったんだなと実感しました」

阿久根「実は前までは『1人がいい』と思っていたのですが、お正月に実家に帰って家族や友だちと会ったら本当に楽しくて!『1人よりも、みんなでいるほうが楽しい』という感覚に変わりました」

――各ジャンルで活躍しているお三方。演技の世界については、どんな面白さを感じていますか?

NOA「アーティスト活動では実体験で作詞をすることもありますが、それって誰しもが自分のストーリーに重ねられる『存在しない空間』、いわば非現実的なものだと思うんです。でも、お芝居は日常のワンシーンを切り取る分、現実感がある。表現をする上で、そのどちらも楽しめるのはいいことだなと思います。もちろん演技と歌とでは表現の仕方が違いますが、お芝居をしていると、レコーディング時に歌詞への入り込み方が変わるなど、化学反応が起きやすい。どちらにもいい影響があると感じています」

阪口「まだ勉強中ですが、今回の撮影でも『演技って楽しいな』と思う瞬間がたくさんありました。その楽しさをうまく役と合わせながら、『技術』に変えられるよう頑張りたいと思っているところです」

阿久根「お芝居が大好きで事務所に入ったので、やりがいを感じています。音楽活動をしているときは、基本自分を作らないように『ありのまま』でいるつもりなのですが、俳優の場合はだれかの人生になりきって生きるじゃないですか。その違いがすごく楽しいです」

取材・文=浜瀬将樹 撮影=MISUMI

「救い、巣喰われ」公式サイト

この記事の全ての画像を見る
  1. 1
  2. 2
  1. 1
  2. 2
Person

関連人物