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デビューから65年を超え精力的に活躍している映画女優・吉永小百合。2025年公開の映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」で話題を呼んだ彼女が国民的スターとして定着することになったのが、1960年代に浜田光夫との"純愛コンビ"で出演した青春映画の数々だった。1963年公開の「泥だらけの純情」はそんな2人の代表作のひとつである。
吉永と浜田が最初に共演したのは、1960年公開の「ガラスの中の少女」だった。高校在学中に日活の門をくぐった吉永は、アクション映画の脇役などを経て同作の主演に抜擢。初主演作の相手役としてオーディションで起用されたのが、吉永より1学年上で子役としてキャリアを持つ浜田だった。悩める高校生を初々しく演じた吉永は注目を浴び、浜田も日活に入ったことでその後もたびたび共演することになった。
そんな2人がブレイクした作品が、吉永の主演作「キューポラのある街」(1962年)である。鋳物の街・埼玉県川口市を舞台にした本作で、吉永は鋳物職人を父に持つ少女ジュンを熱演。浜田はジュンのため力になる鋳物工場の若者をすがすがしく演じ、貧しくても希望を捨てず真っすぐに生きようとする彼らの姿が、"戦後"から抜けようとしていた日本中を勇気づけた。
同作で吉永はブルーリボン賞主演女優賞を獲得し、続いて浜田とのコンビによる「赤い蕾と白い花」(1962年)や「青い山脈」(1963年)、「いつでも夢を」(1963年)など数々のヒット作で国民的な人気を獲得。日活は2人を"純愛コンビ"と名付け、純愛ものなど青春映画を次々に公開していった。









