――最後に、前作からのファンの方も、今作で初めて観る方もいると思います。改めてメッセージをいただけますか?
西野「先日、あるお母さんから『よその家の子はすくすく育っているのに、うちの子だけ......』と、つい比べてしまうという相談を受けました。僕は子どもがいないので偉そうなことは言えませんが、同じ悩みを抱えている方は多いと思います。でも、結局できるのは"待つ"ことしかない。待つには体力も覚悟もいるけれど、その時間が人を育てる。僕の好きな言葉に"早く行きたければ一人で行け、遠くに行きたければみんなで行け"というものがあります。遠くへ行くには、誰かを切り捨てるのではなく、少し遅い人も待つ必要がある。この映画が、いま誰かを待って踏ん張っている人へのエールになって、待たせている人にも『大丈夫、間に合うよ』と届いたら嬉しいです」
MEGUMI「西野くんの話を聞いて、真っ先に息子のことを思い出しました。ずっと肌が触れるくらい近くにいた子が、いま17歳で、距離を取って見守る段階に入っている。私から見ればその選択は違うかもと思う瞬間もあるけど、あえて口を出さずに待つ。心配はしていますが、見守ります。その先で学ぶと信じるしかないんですよね。作中の『待つっていうのは何もしないことじゃなくて、信じることだ』という言葉は、まさにそれだと思いました。私自身プロデュースをしていても、映画って完成しないかもと思う瞬間が何度もあるし、大勢で作るほど人それぞれのペースに揺さぶられる。結局、パートナーでも、子どもでも、仕事でも、人には必ず待つ時間があるんです。この作品は、その時間の尊さを優しく肯定してくれる。子どもには楽しかった、が残って大人には深く刻まれる作品なので、ぜひ劇場で体感してほしいです」
(C) 西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会
取材・文=川崎龍也 撮影=内田大介
西野亮廣/
ヘアメイク=KAE(NORA)
スタイリスト=久 修一郎
MEGUMI/
ヘアメイク=エノモトマサノリ/MASANORI ENOMOTO
スタイリスト=NIMU
『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』公式サイト









