唐沢寿明のクセ強キャラが病みつきに!倉科カナ、犬飼貴丈の共演で刑事たちの成長を描く警察ミステリー「コーチ」
俳優
(c)「コーチ」製作委員会
ストーリーの前半、第4話までは事件とともに向井と若い刑事たちとのやりとりが描かれていく。若くして女性管理職になったことへの不安と責任を感じている瞳は、現場にヨタヨタとついてくる向井のことを陰で"くそじじい"呼ばわり。しかし、緊迫する事件の中で余裕がなくなっている心理を向井から見抜かれ、係長がやるべきことをやんわりとアドバイスされる。眉間にしわを寄せてピリピリした雰囲気を漂わせていた瞳は、後に部下を率い、前向きなムードへと導いていくリーダーとなり、別人のような表情を見せる。
そして、取り調べで緊張して相手のペースにのまれてしまう所。向井に「真面目ですねえ」とからかうように言われて悔しい思いをするが、やがて向井のやり方を容疑者の聴取に取り入れていくように。向井の自由な言動に目が泳いだり、両手を握り締めて「感じ悪っ!」と1人で呟いたりと、融通のきかない刑事・所を犬飼は時にコミカルに演じている。
そして、元・昭和の刑事でありながら、後輩を頭ごなしに否定せず、とぼけた言い方でヒントを与えたり、逆に質問して自分で考えさせたりする向井を演じる唐沢の芝居は、実に味わい深い。なぜかラグビーの審判をやっていたり、外の食堂で後輩とバッタリ会っても割り勘だったりと謎も多い向井を、さまざまな角度から楽しめるキャラクターとして作り上げている。
■"向井チルドレン"の活躍、コーチの秘められた過去も明らかに
第5話からの後半では、捜査一課に配属された瞳の下に所や西条、正木が召集される。向井の洗礼を受けたメンバーたちは協力を得ながら、事件に立ち向かっていくことになる。
所は取り調べで押し引きのある会話ができるようになっていたり、服にこだわりがある西条は捜査でもその知識を活かしたりと、すっかり頼もしくなった部下たち。主任となった瞳を演じた倉科の演技にも、SNSで「カッコいい」という声が相次いだ。
そして、第8話からは15年前の向井の過去と、人事二課長・富永由里(木村多江)との関係も明らかに。なぜ、向井の風貌や性格が今のようになったのかを想像させる唐沢の演技にも説得力があり、最終話まで見逃せない。
文=山本弘子











