浅野温子×武田鉄矢「101回目のプロポーズ」はなぜ今も泣ける?江口洋介・石田ゆり子の好演も光る、色あせぬ名作
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浅野演じる薫は容姿端麗ながらも、感情豊かな女性。お見合いでから回る達郎の発言に顔をクシャっとさせて笑ったり、彼が自信の無さからうじうじとした態度をとった時には怒ったり。そして、かつての婚約者のことを思った時にはボロボロと涙を流す。美人だが親しみやすさも兼ね備えた薫を、浅野が魅力的に演じている。当初は亡き婚約者を忘れられず、誰とも結婚はしないとまで思っていた薫。しかし、そんな彼女がひたむきな達郎の言動に触れて少しずつ心が動かされていく過程を、浅野は時に繊細に、時に真っすぐな感情表現で描き出している。

一方の武田も、達郎を全身全霊で好演。これまで幾度となく恋愛の失敗を重ねてきた達郎が、周囲から見ても不釣り合いな薫に恋をして、不器用ながらも必死に彼女を想う。作中で達郎が薫のことを「あの人を見ていると、俺、涙出てくるんだよな」と語るシーンがあるのだが、その切ない一言には達郎の薫への思いがぎゅっと詰まっているようだ。そのひたむきさは回を重ねるごとに、視聴者の心をも掴んだ。大型トラックの前に身を挺して飛び出したあの名シーンには、スタントマン無しで武田自身が臨んだという。言葉通り体当たりの芝居が、後世に語り継がれる感動の名場面を生んだのだ。
そして、2026年。同作の続編となる「102回目のプロポーズ」が誕生。FODではすでに配信中で、4月1日(水)からはフジテレビ・及びフジテレビ系列局で放送される。続編では達郎の娘・星野光を主人公に据えた物語を展開。主人公の光を唐田えりかが、そして"令和版・99回失恋した男"、 空野太陽を霜降り明星・せいやが演じている。また、武田が達郎役で続編にも登場しているのも注目だ。

美男美女が紡ぐ華々しいラブストーリーとは一線を画した同作。だからこそ、何度もすれ違う不器用な純愛が胸に響く。また、兄弟役の武田と江口の会話の応酬や、薫や千恵らが達郎にかける正直だがなんとも失礼な発言など、思わず笑ってしまうコミカルなシーンも楽しく、その塩梅が絶妙だ。達郎が勤める建設会社の新入社員・涼子を演じた石田ゆり子の可憐さや、 "まさしくトレンディドラマのヒーロー"といった容貌の竹内力の存在感も光る。

"時を経ても色あせない名作"という言葉が相応しい、月9ラブストーリーの金字塔。当時夢中になった方はもちろん、現代の若者の心も掴むであろう、真っすぐな純愛物語。ぜひこの機会に改めて観ていただきたい。きっと、あの名場面がしっかりと涙を誘うはず。
文=HOMINIS編集部











