北村匠海が新たなステージへ...「サバ缶、宇宙へ行く」と同様、キャリアと年齢を重ね、新たな役割を示した主演映画「愚か者の身分」の心揺さぶる熱演

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「愚か者の身分」
「愚か者の身分」

(C)2025 映画「愚か者の身分」製作委員会

そしてタクヤとマモルの物語は、タクヤの兄貴分である梶谷が加わることでさらにスリリングかつ、心揺さぶるものへと加速していく。梶谷役の綾野は、タクヤへの慈愛と、厄介ごとに巻き込まれていく戸惑いや苛立ちを見事なバランスで体現。スクリーンを支配するような大人の色気をまとい、圧倒的なオーラを放つ。梶谷からタクヤへ、タクヤからマモルへと、大事なものを守ろうとする優しさや気概がバトンのように受け継がれていくのが、またアツい。ワールドプレミアとなった第30回釜山国際映画祭では、北村、林、綾野の3名が揃って最優秀俳優賞を受賞。その結果も、本作が特別な映画であることを証明している。

本作の公開時には、北村があらゆるイベントで「マモルがすばらしい」と林の熱演を称えていた。「東京リベンジャーズ」シリーズを筆頭に、制服姿で熱血主人公に命を吹き込んできた北村が、本作では若手を支え、輝かせる立場としても素晴らしい演技と役割を示している。それは、教師役に扮している「サバ缶、宇宙へ行く」も同様だ。キャリアと年齢を重ねるごとに新たなステージへと踏み出していく北村匠海から、これからも目が離せない。

文=成田おり枝

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