若手屈指の演技派・河合優実の"ブレイク前夜"の稀有な輝きが凝縮されたNHKの秀逸なホームドラマ"かぞかぞ"、坂井真紀、錦戸亮、林遣都らの自然体の演技も心に残る...
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また、七実の文才を見出し、作家への道を後押しする編集者・小野寺柊司を演じる林遣都の存在も欠かせない。初対面にもかかわらず七実に「作家になりましょう」と真っすぐに言い切る小野寺は、癖がありながらも憎めない、押しの強いキャラクター。七実の才能に誰よりも期待を寄せる小野寺を、林は純粋さを滲ませながら好演する。河合との、時にクスッと笑えるテンポの良いやり取りにも注目したい。

本作の後、河合の存在は、大ヒットドラマ「不適切にもほどがある!」(2024年)で一気にお茶の間へと浸透し、さらにNHK連続テレビ小説「あんぱん」(2025年)でも高い支持を得る人気女優になった。作品ごとに新たな表情を見せ、独特の憂いと湿度も兼ね備えた稀有な芝居で見る者を惹きつける河合優実。その"飛躍の途中"に刻まれた輝きが、本作には余すことなく凝縮されている。

文=川倉由起子











