(C)共同テレビジョン 原作・山崎洋子(講談社刊)
"ナンノ"の愛称で親しまれ、1980年代を代表するトップアイドルとして一世を風靡した南野陽子。1985年の歌手デビューから40年以上がたった現在も、俳優としてドラマに出演するほか、舞台や音楽活動を続けている。
そんな南野が25歳のときに主演し、山崎洋子の同名小説を原作とするたサスペンス・ミステリードラマ『香港迷宮行』(1992年)が、10月17日(土)にホームドラマチャンネルで放送される。
(C)共同テレビジョン 原作・山崎洋子(講談社刊)
本作で、南野が演じるのは平凡なOL・麻砂美。ある日、彼女のもとに、5年前に自分を捨てて、香港にいる元恋人・岩館(山下真司)からハイネの詩集が届く。それは、かつて麻砂美が彼に貸した本だった。
彼が自分を忘れていなかったことをうれしく思った麻砂美は、岩館に会うため香港行きのパックツアーに参加する。
麻砂美が向かう香港の風景は、本作の見どころのひとつだ。
本作が制作された1992年というと、1997年の香港返還を約5年後に控えた時期。現在とは異なる街並みや当時の空気を映像で味わえるのも、過去のドラマならではの楽しみといえるだろう。
いまでは多くが撤去されてしまった巨大なネオン看板、建物すれすれの低空を駆け抜ける旅客機、、そして夜の街を往く2階建てバスのロマンチックな旅情――
バブルが崩壊し先の見えない日本の空気感と、返還というタイムリミットを抱えた香港の切迫感が重なり合い、切なくも怪しいミステリーの背景として最高の化学反応を起こしている。











