福山雅治が医学部生の「チイ兄ちゃん」を好演!伝説のホームドラマ

「ひとつ屋根の下2」より
「ひとつ屋根の下2」より

フジテレビの「月9」と言えば、1990年代にはトレンディドラマの代名詞でもあった。現在に至るまでドラマの「黄金枠」とされるが、そんなフジテレビ月9の歴史で最高視聴率を記録した作品が、1993年に放送された「ひとつ屋根の下」である。月9といえば、それまで恋愛ドラマが定番だったが、本作はホームドラマであることも異色だった。

ストーリーは、両親の死後から離れ離れとなって暮らしていた柏木家の6人兄妹が、再び集まって、「ひとつ屋根の下」で暮らし始めることから始まる。この6人を演じた俳優陣が豪華な顔ぶれで、長男・達也役に江口洋介、次男・雅也役に福山雅治、長女・小雪役に酒井法子、三男・和也役にいしだ壱成、次女・小梅役に大路恵美、四男・文也役に山本耕史が起用された。

「ひとつ屋根の下」に出演した江口洋介と福山雅治
「ひとつ屋根の下」に出演した江口洋介と福山雅治

元は日本屈指のマラソンランナーで、クリーニング店を経営する「あんちゃん」こと人情深い性格の達也が主人公。生き別れになった弟妹たちを訪ね歩くものの、なかなか心を開いてくれない。それでも、弟たちは徐々に理解を示し、やがて同居生活が始まるのだが、当初はケンカが絶えない。特に「チイ兄ちゃん」こと、次男の雅也は、医学部に通う研修医で冷静沈着な性格。達也とは水と油のようなふたりである。そんな雅也の、血のつながらない妹である小雪(酒井法子)に対する微妙な感情も物語のポイントになっていた。

さらに、血気盛んな三男・和也は傷害事件を起こした過去もあるが、更生して真面目に働いていた。それでも、達也とはケンカが絶えなかった。次女の小梅は成績優秀な高校生で、大学進学を目指している。四男の文也は、交通事故で車椅子生活となり、施設で暮らしていたところを達也に引き取られて、兄たちと同居するようになる。

「ひとつ屋根の下」より
「ひとつ屋根の下」より

それぞれの生き様や葛藤を抱え、最初はバラバラだったが、達也の奮闘もあって次第に心を通わせていくところが見どころなのだが、家族崩壊の危機に瀕する出来事がしばしば訪れるので、視聴者も毎回ハラハラさせられることになる。脚本を担当したのは野島伸司で、当時は「101回目のプロポーズ」や「愛という名のもとに」などをヒットさせて脂が乗っており、本作の直前にはTBS系で「高校教師」をヒットさせたばかり。言わば当代きっての売れっ子だった。そんなヒットメーカーが手がけているだけに、本作の骨太なストーリーは視聴者をくぎ付けにしたのだ。

「ひとつ屋根の下2」より
「ひとつ屋根の下2」より

本作においては、主人公の達也の「そこに愛はあるのかい?」が流行語となるなど、江口の明るく直情的なキャラクターの魅力が印象深いが、主人公の対比として描かれている福山の存在も印象的だった。

福山は端正なルックスと独特のセリフ回しによって、個性的な演技を披露。その心情をまっすぐ伝える素直な演技が印象深い。当時から、画面映えする魅力的な俳優だった。1988年に俳優としてデビューした福山。本作の放送後、1995年にはフジテレビ月9作品の「いつかまた逢える」で連続ドラマ初主演を果たすなど、本作が俳優として飛躍するひとつのきっかけになったことは間違いない。

1997年には続編として「ひとつ屋根の下2」の放送がスタート。こちらも、大ヒット作となった。続編においても、柏木家のドタバタは続くのだが、続編では、雅也が医者となって海外に赴任してしまい、福山の出番こそ減るものの、ドラマ終盤で帰国。クライマックスでは主役級の扱いとなっている。

「ひとつ屋根の下2」より
「ひとつ屋根の下2」より

そんなレジェンド級の名作である「ひとつ屋根の下」と「ひとつ屋根の下2」が、フジテレビTWO で放送される。当時夢中になっていた人はもちろん、まだ見ていないという人も、ぜひチェックしてみてはいかがだろう。「そこに愛がある」はずだから。

文=渡辺敏樹(エディターズ・キャンプ)

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放送情報

ひとつ屋根の下
放送日時:2021年10月13日(水)12:10~
ひとつ屋根の下2
放送日時:2021年10月21日(木)12:10~
チャンネル:フジテレビTWO ドラマ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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