繊細さと力強さを兼ね備えた羽生結弦らが、未来への希望を表現したアイスショー『東和薬品 presents 羽生結弦 notte stellata 2026』の魅力
スポーツ
(C)notte stellata
今回のショーのメインといえば、やはり3.11をきっかけに、音楽家である坂本龍一の呼びかけで始まったオーケストラ"東北ユースオーケストラ"とスケーターたちとのコラボ。第一部の最後には、坂本龍一の『ハッピー・エンド』の生演奏に合わせて、羽生がパフォーマンス。大胆にもアイスリンクに寝た状態からスタートするステージは、力強さと美しさが共存した様子が魅力的で、主旋律が、木管・弦・ピアノ・金管楽器へと受け継いでいくのが特長的な楽曲とあり、羽生はそれぞれの楽器の音色に合わせて表情を変えていく姿が印象的だった。
さらに、"東北ユースオーケストラ"とのステージは、二部の後半にも。NHK大河ドラマ第52作目で、幕末から明治期にかけて会津藩の砲術師範の娘・山本八重(後の新島八重)の生涯を描いた『八重の桜』と、東日本大震災で甚大な被害を受け再生に向け進んでいく日本の姿を重ね合わせて作った音楽『八重の桜』の演奏に合わせて、羽生結弦が再び登場。和の要素が時折混ぜられた楽曲に合わせ、羽生が日本の舞踊、そして武闘のような手付きを表しながら滑っていく様子に思わず釘付けになることだろう。
このように羽生、そして共演するスケーターやスペシャルゲストである"東北ユースオーケストラ"の魅力をたっぷりと堪能できる2時間弱。ぜひともアイスショーでしか見られない、彼らの伝えたいメッセージを受け取ってほしい。
(C)notte stellata
文=於ありさ











