高橋大輔がアイスダンスに転向!村元哉中とのカップル結成秘話とデビューシーズンを語る

写真左から、村元哉中、高橋大輔
写真左から、村元哉中、高橋大輔

2010年のバンクーバーオリンピックで銅メダルを獲得し、世界選手権では優勝を果たした高橋大輔(※「高」は正しくは「はしご高」)と、2018年の平昌オリンピックに出場した村元哉中(かな)。2人はアイスダンスのカップルを結成し、2020-2021シーズンにデビューを果たした。今回はカップル結成の経緯や、デビューシーズンを振り返った。

2018-2019シーズンに、高橋はシングルで現役復帰、村元はそれまで組んでいたクリス・リードとのカップルを解消した。そして2人は引き寄せられるようにカップルを結成することになる。

高橋「復帰したシーズンに周囲からアイスダンスに興味はないかと聞かれていましたが、その時はシングルに集中していて、いつかはアイスダンスもやってみたいなと思っているうちに1シーズンが過ぎました。そんな2019年1月に、哉中ちゃんから連絡をもらったんです」

村元「クリスとパートナーを解消してから、新たに組む相手をずっと探していたんですが、大ちゃんがアイスダンスに興味があるらしいという噂を耳にしたんです。本人に確認してみたいなと思っていた時、たまたま見に行った舞台に、大ちゃんも来ているのを発見し、これは何か運命的な意味があるのかと思い、連絡しました」

高橋はシングルからアイスダンスへ転向という思い切った挑戦。カップル結成当初は苦労したことも多かったという。

高橋「人と組んでパフォーマンスするということは、これからの人生でも必要だと思っていたんです。現役アスリートとしてアイスダンサーになることに戸惑いもありましたが、真剣にやった方が新しい世界が開けるのではと思いました。でも、シングルとは何から何まで違うので、最初は覚えなければいけない情報量が多過ぎて、完全にテンパってましたね」

村元「2020年2月にアメリカで練習をスタートし、プログラムを作り始めましたが大変でしたね。教えてくれる先生たちが、いろいろ詰め込みすぎて大ちゃんの頭がパンパンになっていました。コロナ禍で3月に日本へ帰ってきてからは、2人でよく話し合い、大ちゃんのペースでゆっくり練習できたので、それは良かったと思います」

写真提供:J SPORTS

そして迎えた2020年11月のNHK杯。リズムダンスでは映画「マスク」をテーマにしたコミカルなプログラム、フリーダンスでは古代インドが舞台のバレエ「ラ・バヤデール」で精いっぱいの演技を見せたが、結果は出場3組中3位に終わった。

村元「いろいろな制限の中、思うような練習ができず、正直NHK杯は出場できるかどうか分からないくらいだったので、かなり焦っていました。試合の2週間前にやっといい練習ができて、なんとか間に合ったという感じでしたね」

高橋「最初から最後まで、めちゃくちゃ緊張していました。緊張しか覚えていないくらいです。初めてのことに戸惑ったまま終わりましたけど、一度経験して分かったこともあったので、次の試合は攻めの演技で魅せないといけないと思いました」

NHK杯後に出場した全日本選手権。そこでアクシデントに見舞われる。リズムダンス当日、午前の公式練習でフィンステップの確認中に2人の足が当たり、高橋の臀部が村元の左ひざに乗る形で転倒してしまったのだ。

村元「あの瞬間は、もう終わったと思いました。でも、右足が下にあったおかげで左ひざは完全には潰れず、最悪の形にはならなかったんです。痛み止めを飲むと、左足に体重をかけても大丈夫だったので、テーピングを外して出場しました」

高橋「あのグニャッとなった感触は今でも覚えています。思い出すと鳥肌が立ちますね。恐怖感を乗り越えて、本当によく最後まで滑りきってくれたと思います」

まさかのアクシデントを乗り越え、全日本選手権では2位入賞。しかし、2人はこの結果に満足していないという。

村元「大会が終わった後は、悔しいという気持ちが大きかったです。NHK杯後にいい練習を積んできて、準備万端だと思っていたので、アクシデントがなければ違った結果になったかもしれません。でも、来シーズンはもっといいものを作り上げられるという自信を持てました」

高橋「全日本は、アイスダンサーとして魅せることのスタートになりました。まだまだ課題はたくさんありますが、リフトやスピンをもっと自信を持ってできるようになれば、ターンなどにもフォーカスしてもらえるし、もっといいものを見せられるようになると思います」

そして、2021-2022シーズンは、2人の目標である北京オリンピックが控えている。

高橋「僕らはスタートした時から、2022年の北京オリンピック出場を目指しています。2021年の全日本選手権で優勝しなければ、オリンピックには出られないので、全日本に向けて全力でやるしかないと思っています」

村元「2021-2022シーズンは勝負の年です。全力で急成長し、全日本で表彰台の真ん中に立って、北京オリンピック代表の座を勝ち取りたい。悔いの残らないように、これからも日々、一生懸命頑張ります」

文=田口裕(エンターバンク)

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放送情報

フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋【村元哉中&高橋大輔 後編】
放送日時:2021年3月2日(火)21:00~ほか
チャンネル:J SPORTS 4
※4月には完全版の放送を予定しています
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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