三宅健「"アイドル"という未定義を生きる」持続する自己とその哲学

アイドル

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――一般的なアイドル像とは違うのでしょうか?

「おそらく異なる部分はあると思います。僕はこの活動を、自身を素材とした長期的な作品として捉えています。今後活動をどうするか考えた際に、河原温の『Today』シリーズがふと頭に浮かびました。日々を積み重ねることで成立するあの作品のように、"アイドル三宅健"という存在そのものを一つの作品として捉えられるのではないかと。長く続けてきた時間も含めて、コンセプチュアルに構築していきたいと考えています」

――人生をかけたコンセプトということですか?

「そうですね。自分が作り手でありながら、同時に作品でもある。その状態を生きること自体が、この活動の本質だと思っています」

――譲れないものは何ですか?

「"アイドルである"という定義です。アイドル文化は長く続いてきた一方で、どこか軽やかに消費される側面もあると思っています。自分自身も続ける中で葛藤はありましたし、何が愛されているのかを見失いかけた時期もありました。ただ、アイドルが持つ強い求心力は確かなものです。その力をエンターテインメントに閉じず、他の領域と掛け合わせていくことで、新しい価値やきっかけを生み出せるはずだと考えています。その可能性を拡張していきたいです」

――最近の癒しは?

「72歳の友人と過ごす時間です」

――これから行ってみたい場所は?

「コルビュジエの建築を時系列で辿る旅をしてみたいですね。その延長で、きっとインドにも行くことになると思います」

――視聴者へのメッセージをお願いします

「この番組を通して、旅を追体験してもらえたら嬉しいです。普段触れないものに触れることで、自分の中にまだ知らない感覚が立ち上がるかもしれない。そのきっかけになればと思います」

文=HOMINIS編集部

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