望海風斗がドラマティックコンサート「Hello,」で見せたクールで華やかなパフォーマンス

次にステージに現れた望海は、黒のベストにワイドパンツというシックなスタイルで、子どもの頃から好きだったというカーペンターズの「Top of the World」からはじまる、往年の洋楽ヒットメドレーを圧倒的な歌唱力で歌い上げる。そして、続くMCでは、「ちょっと懐かしい自分との再会」という言葉に繋がる、2023年10月に出演した「宝塚歌劇 雪組 pre100th Anniversary『Greatest Dream』」についても言及。宝塚を卒業した男役スターたちが持っているという、いつでも男役に戻るための「男役スイッチ」が、自分にはどこを探しても見当たらなく、不安を感じていたが、舞台稽古でスイッチを手に入れたと笑顔で報告。「その(男役)スイッチを手に入れたので、使い分けていこうかなと。そんなコンサートになったら楽しいんじゃないかな、という思いがありまして」と、今回のコンサートへの意気込みを語った。「私は役者として舞台に立っています。舞台に立っているとたくさんの刺激を受けることができます。日常では起こせないことが起こせるからです」という、MCから繋がるコーナーでは、ダンサーとのコミカルな掛け合いのあと、「ここでは、なんでもできる」という言葉をきっかけに、望海の男役スイッチが入る。ハットを目深にかぶり、「摩天楼のジャングル(「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」より)」など、ミュージカルナンバーをダンサーとの群舞など、宝塚時代を思わせるクールで華やかなパフォーマンスを披露した。

そして、昨年のドラマチックコンサートのテーマソングでもある「Look at Ⅿe」のメロディーにのせ、ダンサーやバンドメンバーの紹介をした後は、スパンコールが輝くゴージャスなロングドレスに着替えた望海が「ジーザス・クライスト=スーパースター」や「ディア・エヴァン・ハンセン」などのミュージカルナンバーを熱唱。タイトルロールを飾ったミュージカル「イザボー」からの「Queen of the Beasts」や、「ドリームガールズ」の「Listen」での圧倒的な歌声に、客席から惜しみない賞賛の拍手が送られた。

アンコールでは、コンサートツアーTシャツとジーンズ、白いスニーカーに着替え、アンジェラ・アキが作詞・作曲したドラマチックなミディアムナンバー「Breath」を情感たっぷりに歌い上げた望海。最後は、彼女がヒロイン、サティーン役を務める「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」から、エルトン・ジョンの「Your Song」でドラマチックコンサートに幕を下ろした。

文=中村実香

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放送情報【スカパー!】

望海風斗ドラマティックコンサート「Hello,」
放送日時:6月30日(日)14:45~
放送チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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